オランダの名門、フェイエノールトから浦和レッズに加わったFWブライアン・リンセンが7月14日、オンラインで新加入記者会見に臨んだ。フェイエノールトでの2年間、リーグ戦ではゴールを決めたすべての試合で勝利を収めた男は、日本でも貪欲にゴールを狙う。

上写真=ブライアン・リンセンが浦和でのゴールラッシュを狙う(写真提供◎浦和レッズ)

「小さいけれど、ジャンプ力は高い」

「フェイエノールトでストライカーとして結果を残して自信を得ました。その自信を背負いながらプレーするために、背番号9が必要でした」

 浦和レッズの得点力アップへの期待を集める「ナンバー9」、ブライアン・リンセンがチームに合流した。7月14日の移籍会見で背番号9への思いを熱く語った。

「フォワードでプレーしてきて、危険なスペースに進入していくことを重点的に考えています。一番重要なのは、冷静さを保ちながらプレーすることです」

 オランダの名門フェイエノールトで過ごした2シーズンは、2020-21シーズンにリーグ戦で30試合9ゴール、21-22シーズンは34試合で13ゴール。ゴールを決めた17試合はすべて勝利を収めている「全勝男」である。

 かつてはウイングだったというが、「ボックスの中で相手と勝負することに興味がある」と、現在ではいわゆる「9番」のセンターフォワードとしてゴールに迫ることを楽しんでいる。身長は170センチと大きくはなく、巨漢揃いのオランダではその差はなおさらだったから、「リトル」と呼ばれていたという。だが「背は小さいけれど、ジャンプ力は高いんです。重要なのはタイミング」と個性を生かす術を知っている。

 西野努テクニカルダイレクターも「守備でも攻撃でもコンビネーションでも期待しています」と労を惜しまないプレーも魅力だという。

「ゴールはもちろんたくさん取りたいですけれど、その数についてはなんとも言えません。でも、これまでやってきた通り、常にゴールを狙いながらプレーして、最後にどれだけ達成できたかをみんなで話したいですね」

 西野TDが1年かけて追い求めてきた今季の「ラストピース」は、ゴールへの意欲をそう表現した。J1の上位進出へ、AFCチャンピオンズリーグ制覇へ、ルヴァンカップ優勝へ、「9」の決定力に期待は集まる。


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