AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第5節が27日に行われた。グループFの浦和レッズはライオンシティ・セーラーズ(シンガポール)と対戦し、6-0で圧勝。大量得点で勝利という狙いを実現した。

上写真=チームの3点目を挙げたモーベルグ(写真◎AFC)

■2022年4月27日 ACLグループF第5節(ブリーラム・スタジアム)
浦和 6-0 セーラーズ
得点者:(浦)馬渡和彰、アレックス・シャルク、ダヴィド・モーベルグ、小泉佳穂、松尾佑介2

勝利とゴールに対する意欲を示す

 この試合で必要だったのは、勝利を収めた上で大量得点を奪うことだった。浦和は4試合を終えて勝ち点7でセーラーズ、大邱と並んでいたが、すでに2試合を戦った大邱との対戦成績は、1分1敗に終わっていた。勝ち点で並んだ場合に得失点差よりも対戦成績が優先される今大会のレギュレーションでは、残り2試合に浦和が勝利しても、大邱も連勝なら首位通過はない。

 そして2位通過の権利は、東地区の5グループの2位チームのうち成績上位の3チームに与えられる。加えてグループJの上海海港が出場を辞退したことで、最終成績の計算時に4位チームとの結果をカウントしないルールが設けられることになった。グループFの4位は山東泰山が濃厚で、最終節で対戦する浦和はその試合で大勝しても、成績に反映しないことになる。つまり、この日の第5節セーラーズ戦で、どんな結果を残すのかが重要だった。

 果たして浦和は、ゴールラッシュを成し遂げた。第1節で浦和に敗れて1-4で敗れて以降、負けなしで勝ち点を積み上げてきた相手を文字通り、粉砕。馬渡、シャルクが前半にゴールをスコアし、後半もモーベルグ、小泉、松尾が2発と大量6ゴールを叩き出した。重圧を見事にはねのけた格好だ。

 6連戦の5試合目であり、いくらターンオーバーしているといっても疲れは当然あっただろう。しかし選手が勝利に対する意欲をピッチ上で示し、積極的な姿勢で終始一貫ゴールを目指し続けた。

 相手の足が止まった後半は、前線に入った松尾の飛び出しやスピードが生き、途中出場の松崎や大久保も躍動。守っては今大会初先発のGK西川が好守でチームを引き締め、クリーンシートを実現した。

 試合前日に「いろいろな状況があり得る」と話し、「目の前の試合にベストを尽くす」と語っていたリカルド・ロドリゲス監督の思いが結実した勝利と言えるかもしれない。浦和は欲しかった勝利と大量得点を手にした。大邱の結果、他グループの結果によるが、決勝トーナメント進出に向けて、しっかりと望みをつないだ。

◆試合出場メンバー
・浦和メンバー:GK鈴木彩艷、DF馬渡和彰(81分:宮本優太)、岩波拓也、アレクサンダー・ショルツ、明本考浩、MF平野佑一(68分:岩尾憲)、柴戸海、ダヴィド・モーベルグ(59分:松崎快)、小泉佳穂、関根貴大(68分:大久保智明)、FWアレックス・シャルク(59分:松尾佑介)

・セーラーズメンバー:GKハッサン・サニー、DFアミルル・アドリ・アズミ、ハリス・ハルン、ペドロ・エンリケ、MFヌル・アダム・アブドゥラー、アダム・スワンディ(53分:マクシム・レスティエンヌ)、シャーダン・スレイマン、イクラム・リフキ(53分:ソン・ウィヨン)、ハイカル・パシア(45+3分:ディエゴ・ロペス)、ファリス・ラムリ(67分:ガブリエル・クァック)、FWアミルルディン・アスラフ(45+3分:キム・シヌク)


This article is a sponsored article by
''.