AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージH組で4月28日、横浜F・マリノスは首位で第5節に臨む。最初の対戦で勝利を収めた地元のホアンアインザライに今回も勝って、首位突破へ近づきたい。ケヴィン・マスカット監督と岩田智輝が前日会見で勝利への思いを口にした。

上写真=岩田智輝は4試合すべてに出場中。ホアンアインザライは「簡単に勝てる相手ではない」(写真◎Y.F.M.)

ホアンアインザライとの前回対戦は2-1で勝利

「毎試合言っていて、繰り返しになりますが」と、横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督は前置きして、改めて「自分たちのサッカーに集中することが大事」だと話した。

 4月28日に迎える第5節の相手は、地元ベトナムのホアンアインザライ。初戦で対戦したときには、サポーターの声援をバックにいきなりハイテンポでボールを奪いに来た。横浜FMはそれをかわして、19分に永戸勝也の右CKからレオ・セアラが巧みなバックヒールで決めて先制すると、25分には再び永戸のFKにレオ・セアラがヘッドで決めて2点をリード。反撃をオウンゴールの1点に抑えて、幸先の良い勝利を飾っている。

 このときは高温多湿に苦しみ、地元のホアンアインザライのほうが出足は良かったが、セットプレー2発で勝ちきった。そこから横浜FMの選手たちも気候や環境にも慣れて、前節のシドニーFC戦では退場者が出て10人で戦いながらも、攻撃的な姿勢を最後まで示して危なげなく3-0で勝ちきっている。マスカット監督も「フィジカル的にもサッカー的にも、しっかりと自分たちの成長が見えます」と手応えを感じている。

 ようやく環境にも慣れて、ベトナムでも発揮できるようになった「横浜FMらしさ」。それを同じように相手にぶつけていく姿勢は変えるつもりはない。

 センターバックもボランチもこなす岩田智輝はここまでの4試合中、3試合で先発出場。チーム一丸の実感を強く持つ。

「この遠征通して、ご飯や体のケアのタイミングでみんなに会えるので、常にサッカーの話をしていますし、徐々に良くなっています」

「環境は難しい部分がありますが、チーム全員がいかに楽しめるか。みんな、楽しめています」

 ベトナムでの熟成の期間を経て、いよいよグループステージは佳境だ。3勝1敗で首位に立ち、残りは2試合。岩田は次の相手のホアンアインザライにしっかり勝ち切るつもりだ。

「初戦のイメージでは、ホームで勢いがあるチームだと思います。簡単に勝てる相手ではないですから、自分たちのサッカーをやって勝たないと。ここまでに準備できている部分を表現したいと思います」

 試合に臨む姿勢はもちろん、マスカット監督と同じだ。相手に関わらず、攻撃的な自分たちのスタイルをピッチに描くこと。前節のシドニーFC戦では10人になって苦しい時間を迎えても、相手の足が止まると見るやセンターバックの位置から持ち上がり、周囲を使いながら裏に抜けて、アンデルソン・ロペスの追加点を87分にアシスト。まさにこのチームの攻撃的な姿勢を体現してみせた。

 そんなスタイルを、マスカット監督は何度でも宣言する。

「マリノスのプライドをかけて戦っているので、試合ごとに戦い方を変えることはありません」

【Next Game】
4月28日(木)20時 横浜FM vs ホアンアインザライ DAZN独占配信


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