JリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第5節が23日、各地で開催された。札幌厚別公園競技場では北海道コンサドーレ札幌と柏レイソルが対戦。先制したのはC組首位の札幌だったが、アディショナルタイム（ＡＴ）に柏が逆転。勝ち点でも札幌を逆転した。
上写真＝アディショナルタイムに2ゴールを決めて柏を勝利に導いたM・サヴィオ（写真◎J.LEAGUE）
■2022年4月23日 JリーグYBCルヴァン杯GS第5節（@札幌厚別／観衆4,450人）
札幌 1-2 柏
得点者：（札）ミラン・トゥチッチ
（柏）マテウス・サヴィオ２
途中出場で大仕事をやってのける
敗色濃厚の柏に歓喜が訪れたのは、4分間のアディショナルタイムだった。途中出場のナンバー10が、大仕事をやってのけた。
試合は前半、ホームの札幌が先制した。ルーカス・フェルナンデス、ガブリエル・シャビエル、田中駿汰のコンビネーションから最後はミラン・トゥチッチが右足で蹴り込む。札幌の1点リードで後半を迎えると、ホームチームが追加点を狙って先に動く。ルヴァン杯で好調を維持する中島大嘉を登場させ、攻撃の活性化をはかった。
だが、好機を何度か迎えたものの、ネットは揺らせず。一方の柏もメンバーチェンジで同点を目指したが、ゴールは遠いままだった。
前半14分に唯一のゴールから刻まれてから、およそ80分後のことだ。ついに次の1点が生まれた。90＋3分。ボックスの中央でパスを受けたマテウス・サヴィオが右足を振り抜くと、相手ＤＦに当たったシュートはゴール右下に突き刺さった。58分にピッチに入ってから積極的な姿勢を示し続けていたＭ・サヴィオがついに札幌のゴールをこじ開けた。
試合内容を考えれば、同点で御の字だったかもしれない。しかし柏の選手たちは、さらに次の1点を取りにいった。すると同点ゴールから1分後、またもＭ・サヴィオの右足が輝く。クロスの流れから味方がヘッドでつないだボールをしっかり抑えて右足ボレー。シュートは相手GK菅野孝憲の伸ばした手の先を破った。
2節のホームゲームで2ｰ0とリードしながら札幌に逆転負けを喫していた柏からすれば、見事なリベンジとなった。これで2勝2分け1敗。勝ち点を8に伸ばし、札幌と順位も逆転。グループステージ突破へ前進した。
