AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループJに属するヴィッセル神戸が初戦の傑志(香港)戦に臨み、2-1で勝利を飾った。J組は上海海港(中国)が出場を辞退したため、3チームで争われているが、白星発進となった神戸は1試合のみでいきなり首位に立った。

上写真= 決勝点を記録した井上潮音(左)を日高光揮が祝福!(写真◎AFC)

■2022年4月19日 ACLグループJ第2節(@ブリーラムシティ)
神戸 2-1 傑志
得点者:(神)郷家友太、井上潮音
    (傑)アレックス・アカンデ

攻めあぐねても集中力は切らさず

 神戸は難しい試合をモノにした。ネットを揺らしたのは2度だけ。終始ボールを握り、ポゼッションは70%にも及んだが、たびたびカウンターを浴び、10本以上のシュートを浴びた。

 まだまだ攻めの局面でタイミングがズレる場面や、守備でプレッシャーをかけ切れない場面もあったが、それでも勝ち切ったことが神戸にとっては何より大きかった。

 前半15分、右から左に展開し、ボールを収めたボージャンが左から中央へクロスを送ると、大迫が反応。こぼれ球に素早く反応した郷家が蹴り込み、先制に成功した。その後も神戸は優勢にゲームを進めたものの、追加点をなかなか記録することができず。攻めあぐねる時間が続く中、残り5分となったところで、ようやく2点目が生まれた。汰木が左からボックス内に進入し、ふわりと浮かしたボールを送り、井上がボレー。鮮やかなゴールでリードを広げた。

 ただ、そのまま試合を終えられればよかったが、神戸は思わぬ形で失点してしまう。アディショナルタイム。大崎のバックパスが短くなったところを奪われ、強引にシュートを打たれると、跳ね返りをアカンデに決められて、失点。クリーンシートで試合をクローズさせられなかったことは、決定力とともに今季の神戸の課題が出た形だが、重要な初戦に勝ち切ることが最大の目標だったことを考えれば、ひとまずミッションをクリアしたと言える。

 ACLのグループステージでロティーナ監督は、戦いながら、そして勝ちながらチームとして成長していくことを掲げている。その意味では、理想的なスタートを切ったとも言えるだろう。

 上海海港が出場辞退となり、神戸が属するグループJは3チームでの戦いとなっている。グループ初戦でチェンライユナイテッドに勝っていた傑志を下した神戸が、1試合を終えて首位に立つことになった。

◆試合出場選手
・神戸メンバー:GK前川黛也、DF酒井高徳、大崎玲央、槙野智章、小林友希、MF中坂勇哉(68分:日高光揮)、扇原貴宏(54分:井上潮音)、山口蛍、FW郷家友太(80分:菊池流帆)、大迫勇也(80分:リンコン)、ボージャン・クルキッチ(68分:汰木康也)
 
・傑志メンバー:GKパウロ・セザール、DFロベルト、ツェ・シーンカケウン、エリオ、チャン・シンイチ、MFラウル・バエナ、ロー・ツチュン(70分:チャン・シウクワン)、クレイトン、ルスラン・ミンガゾフ、マット・オア(77分:アレックス・アカンデ)、FWデヤン・ダムヤノビッチ


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