上写真=五十嵐太陽は後半から登場して、積極的に攻撃に絡んだ(写真◎AFC)
■2022年4月18日 ACLグループI第2節(タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアム)
広州FC 0-8 川崎F
得点者:(川)知念慶2、車屋紳太郎2、小林悠2、宮城天、チャナティップ
17歳CB高井は「うまくゲームに入れた」
川崎フロンターレが今大会の初勝利を収めた第2節の広州FC(中国)戦。8-0のゴールラッシュを演じた一員に、プロデビューを果たした3人もいた。
松井蓮之は先発出場。左サイドバックは慣れないポジションで、ハードに当たって警告を受ける場面もあって、45分間のプレーになった。ほとんど攻め込まれることはなかったから守備で試される場面はなかったが、「難しいことはせずシンプルにパスやランニングができた」ととにかく仲間に感謝するデビューだった。
「守備の部分で自分の特徴を出していこうと思いましたが、相手との間合いがつかみきれないところがあって、前半でイエローカードをもらってしまいました。そこは自分にまだ足りない部分。反省しなければいけないと思います。ただ、攻撃面やイエローカードをもらってからの守備に関しては、徐々に慣れてうまくチームに入っていけたのかなという印象はあります」
5-0で折り返した後半開始から登場したのが、五十嵐太陽。アカデミー出身のアタッカーで、右のワイドのポジションに入った。「そこまで緊張することなく普段どおり試合に入ることができました。ただ、気候的なこともあって体力的にきつかった。芝も日本とは全然違うのでやりづらい部分がありましたが、実際試合に入ったらそんなことに関係なく必死にやるだけでした」と一生懸命だった。時間を追うごとに判断がスムーズになって、川崎Fらしいパスのテンポにも難なく適応。幅を取るだけではなく、中央寄りにもポジションを取って、周囲と連係しながらゴールに迫るセンスが印象的だった。
「個人的には得点のチャンスがあったので決めたかった。得点やアシストといった結果にもっとこだわっていきたい。チームとしては絶対勝たなければいけなかったので、この結果を第3戦、第4戦とつなげていきたい」
58分に登場したのが、17歳のDF高井幸大だ。第1節の蔚山(韓国)戦でもベンチ入りしていて、「アジアの試合の雰囲気はわかっていました」とさっそく3日前の経験を生かした。このデビュー戦では右センターバックに入って、危険なシーンはほとんどなかったとはいえ、身長192センチというサイズの威圧感も手伝って落ち着いたふるまいが光った。
「多少緊張もありましたが、うまくゲームに入れたのかなと思っています。プロデビューできたことは素直にうれしいし、チームが勝ててよかった。個人的にはヘディングは誰にも負けないぐらいのレベルに持っていきたいし、点差をつけてもらったから自分が出るのではなくて、もっと練習してアピールして、実力でJリーグやもっと拮抗した試合に出られるように頑張りたい」
3人ともシビアな局面でのデビューではなかったものの、まずはプロとしてピッチに立ったことが大きな一歩。次のステップに期待は集まる。