川崎フロンターレが2試合続けて白星から遠ざかっている。鬼木監督がいま課題に挙げる一つが、ゲームコントロールについて。ボールを持ちながら支配する戦いに加えて、持っていなくても自分たちのペースに持ち込むために、「最初から強気で」を求めていく。

上写真=鬼木達監督は好調の柏を「攻撃も守備もアグレッシブ」と警戒(写真◎J.LEAGUE)

「最後に何か起こる可能性がある」

 セレッソ大阪に1-4、ジュビロ磐田に1-1。川崎フロンターレに2試合続けて白星がない。J1リーグでは、昨年夏も柏レイソル、サンフレッチェ広島に引き分けてアビスパ福岡にシーズン初黒星を喫した3試合勝ちなしなどはあったから、その経験も踏まえていまの課題は見えている。

 鬼木達監督の分析の一部はこうだ。

「大きいのはゲーム全体のコントロールの部分です。ボールを握っている、イコール、ゲームをコントロールできている、ということでは必ずしもない、と理解できると変わってきます」

 握って、押し込んで、崩して、という2連覇のベースから、次のステップへと進む思いが見てとれる。

「相手にとって、怖い攻め、嫌な攻めとはどういうものなのか。どこから迫られたら困るのか。(磐田戦は)失点して何がなんでも、となってから相手の嫌なことをやり始めたり強気になったりしましたが、ちょっとしたところかもしれないけれど、最初からできなければと思います」

 磐田戦は0-1のまま進んだ90+4分に相手GKがボールをこぼしたところを知念慶が押し込んで、辛くも同点に追いついた。ラッキーと片付けることもできるが、鬼木監督はその状況を作った背景を前向きにとらえる。

「確かに相手のミスかもしれないけれど、最後まで圧力をかけることで、最後に何か起こる可能性があるわけです。相手は攻められ続けることによって平常心ではなくなってくるので」

 つまり、「そういう状態をいち早く作らないといけない」ということ。もっと早くから圧力をかければ、もっと早く何かを起こすことができる狙いだ。停滞を打破するためのきっかけは、試合の入り方にあると言えそうだ。

 次の相手は柏レイソル。「去年とは違いますし、攻撃も守備もアグレッシブでクオリティーが上がっている印象があります」と高い警戒を払う。5勝1分け1敗で得点が10で失点は3。得失点差7は最も優れていて、バランスが取れている。引き分けを一つ挟んで3連勝中で、その3つの勝利はすべて完封で飾っている。

「チームとしての力強さがありますし、スピードもあって簡単なゲームではありません。自分たちが気持ちを前面にして戦わないと難しいゲームになるでしょう」

 そんなやっかいな相手に、キックオフから圧力をかけていく。

 この試合が終われば、AFCチャンピオンズリーグのグループステージ6試合が待っている。難敵にしっかり勝って、マレーシアに降り立ちたい。


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