上写真=調印式に臨んだ(左から)川崎市産業振興財団の三浦淳理事長、染めQテクノロジィの菱木貞夫社長、川崎フロンターレの吉田明宏副社長(写真◎サッカーマガジン)
「サッカーのクラブ以上に地域と結束」と菱木社長
川崎フロンターレは4月2日、「かわさきSDGsゴールドパートナー」として株式会社染めQテクノロジィと川崎市内のSDGs活動の促進に向けて協業する調印式を行った。企業マッチングによる川崎市全体のSDGs活動推進への寄与、川崎FのSDGsイベントへの染めQテクノロジィの出展、川崎産業振興財団との連携によるSDGs活動促進、の3つを協業内容として取り組んでいくことになった。
川崎Fはこれまでに数々の地域貢献活動を行ってきた。吉田明宏副社長は「26周年事業の挑戦として、地域密着の一環で行ってきた社会貢献活動をSDGsの17項目に紐付けて体系化しました。この活動を、クラブ単体ではなく協業として染めQテクノロジィさんと組んで進めていき、今後は多くのパートナーと広くつなげたいと思います」と意欲的だ。
染めQテクノロジィは菱木貞夫社長が60歳で興した会社で、防錆、防カビを施す塗料などを開発する「ナノ密着技術で課題解決に取り組む企業」。2021年からクラブパートナーになっていて、菱木社長は「サッカーのクラブ以上に地域を大事にして、地域と結束あるクラブはほかにあるだろうかと感銘を受けています」と手を取り合うことを決めた。
両者を取り持った川崎市産業振興財団の三浦淳理事長は「両者のマッチング自体が画期的なイノベーションと考えている。この調印式はキックオフで、さらに街が元気になれれば」と期待を寄せる。吉田副社長も「多くの人とつながることで、サッカークラブだけではなく社会インフラ、つまり生活の一部としてなくてはならないクラブを目指します」とさらに推進していくつもりだ。
6月18日の北海道コンサドーレ札幌戦で「第1回かわさきSDGsランド」と題したイベントを開催予定。染めQテクノロジィの技術を利用した、体験型のイベントも計画中だという。