現IWGP世界ヘビー級王者であり、新日本プロレスの大看板にして日本プロレス界を背負って立つ男、オカダ・カズチカが味の素スタジアムにやって来る。2月26日の来場予定は試合が中止となったために実現しなかったが、『約束』を果たすために、4月10日(日)に緊急参戦することが決定した。今回は来場を記念してFC東京のDF小川諒也との対談を実施。ジャンルの垣根を越えた異色のクロストークで、互いのプロフェッショナリズムを深掘りする。

熱い闘いをしている自信はあります(オカダ)

画像: オンラインで対談が実現。小川は新日本プロレスを生で体験したいと話した。オカダはしっかりFC東京のユニフォームを着用!

オンラインで対談が実現。小川は新日本プロレスを生で体験したいと話した。オカダはしっかりFC東京のユニフォームを着用!

小川 昨日も試合がありましたが(オカダ選手は取材前日にタイトルを防衛)、あれだけ激しい試合をやって、当日とか翌日とか、体が痛むことはないのですか。

オカダ 当日は痛みを感じていますけど、大ケガはまた別ですが、痛みは翌日に「ああ、昨日は良い闘いができたな」という満足に変わるんですよね。今はこの痛みもチャンピオンとしての充実感のような気もしています。連戦中も同じですね。

小川 サッカーに比べて、あれだけ激しい試合をして、今日こうして対談していただくのも申し訳ない気も…。

オカダ いやいや、サッカーのほうが激しいですよ。僕はあんなに走れないですから。会場をよくランニングするんですけど、たまにサッカーボールを蹴りながらランニングすることもあって、今は会場に並べられているイスが一席ずつ間隔を空けているので、イスを避けながらドリブルしてみることもあります。でもいつもイスにブロックされて進めない。ドリブルひとつとっても、どれだけの技術があるのかと、日々痛感しています(笑)。これで顔を上げて、周りを見ているんですからすごいですよ。

小川 笑。もう一ついいですか? チャンピオンで居続けるためにはどんな努力が必要だと考えていますか。

オカダ 僕の場合はプロレスが、ただただ好きってことしかないような気がします。何か特別に努力しているとかはなくて、年間約150試合あるなかで、例えば、疲労やダメージの蓄積を考えると、基本である受け身の練習をやっている時間があまりないと。そのなかでも他の人の試合を見るとか、そういうことを極力やっていて、でもそれはプロレスが好きでやっていることで、そういうものがつながっていくのかなとは思っています。

小川 分かります。好きであることは重要なことだと思います。いま驚いているのですが、120試合って、3日に1回試合しているということですか!?

オカダ 3日連続とか、4日連続とかもあります。

小川 凄すぎる。

オカダ 体をケアしてくれるトレーナーさんが大変ですけどね。

小川 まだ、時間大丈夫ですか? もう一つお願いします。レインメーカーというニックネームは自分で考えたのですか。

オカダ そうですね、アメリカにいたときに聞いた言葉だったんですよ。会社を潤せる人のことをレインメーカーというんだよ、と。「じゃあそれ、オレじゃん」と思って(笑)

小川 かっこいい。

オカダ 「カネの雨を降らせるぞ」と。ニックネームというかそういうものがあると見る人も応援しやすいと思います。個人の名前だけじゃなくて。小川選手も何かニックネームをつけたらどうですか。

小川 笑。では入場の際も、僕は基本的に列の最後尾なんです。そのときだけ曲を変えてもらって入場しようかな(笑)

オカダ ガウンとかも着ていいんじゃないですか(笑)

ーー新日本プロレスは創立50周年を迎え、FC東京のJリーグ加入年は99年ですがJリーグとしては今年30年目のシーズンを迎えています。大きな節目の年を迎えているお二人から、それぞれのジャンルのファンに向けたメッセージを最後にお願いします。

オカダ 新日本プロレスは50周年を迎えました。今回、FC東京のイベントに参加させていただきますが(花束贈呈やトークショーに参加)、こういう機会を大切に、色んな方にプロレスを知ってもらいたいと思っています。すごく面白いもの、熱い闘いを見せている自信はあるので、この対談やイベントをきっかけに、プロレス、新日本プロレスを知っていただければうれしいです。リング上でチャンピオンとしてしっかりと防衛していきますので、ぜひ小川選手も会場に。

小川 生で見に行きます。

オカダ ぜひぜひ。これで終わりではなくて色々やっていきたいですね。

小川 よろしくお願いします。Jリーグはまだまだ海外のサッカーに比べて、レベルを上げていかないといけないとは思います。その中で自分たち選手が盛り上げて、お客さんが何度も見たいと思う試合をしたいと思っています。プロレスファンの方には、チームスポーツということでまた違う楽しさがあると思いますし、自分たちも90分間、お客さんを盛り上げる自信があるので、ぜひ味の素スタジアムに足を運んでいただけたらと思います。

取材・構成◎佐藤 景

オカダ・カズチカ◎1987年11月8日生まれ。2012年2月に棚橋弘至を下し、IWGPヘビー級王座を史上2番目の若さ(当時24歳)で初戴冠して以降、破竹の活躍を続け、プロレス界にカネの雨を降らせている。191cmの恵まれた体格とずば抜けた運動神経を生かした打点の高いドロップキックや、一撃必殺のレインメーカーは必見だ。

おがわ・りょうや◎1996年11月24日、東京都出身。流通経済大柏高から2015年にFC東京に加入。2年目から左足のキックとタイミングの良い攻撃参加、空中戦の強さを武器に、サイドバックとして徐々に頭角を現す。2021年には日本代表に選出され、3月25日の日韓戦で代表デビューを果たした。183cm、78kg

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