セレッソ大阪の小菊昭雄監督が、3月11日のオンライン会見で報道陣の質問に答えた。カップ戦は好調だがリーグ戦では未勝利という結果を踏まえ、内容と結果を両立させて、チームの成長につなげようと決意を新たにしている。

上写真=リーグ戦初勝利に向けて前日練習で指揮を執った小菊監督(写真◎CEREZO OSAKA)

「ポジティブな要素もたくさんあった」

 開幕直後から続いていた週2試合ペースの戦いは、3月6日の5試合目でひと区切り。明治安田生命J1リーグ第2節の京都サンガF.C.戦、第3節のFC東京戦で「ゴールまであと少しというところまで、たくさんの回数ができていることはポジティブに考えている」と語った小菊監督は、「もちろん学びから、チーム力を上げていく、個々の能力を上げていく作業は引き続き、やらなければいけないと思っている」と今後を見据えた。

 この5連戦で、JリーグYBCルヴァンカップのグループステージは2連勝したが、リーグ戦が2分け1敗で未勝利だったのは気になるところ。ただ指揮官は「リーグ戦の未勝利は残念」としながらも、「選手たちにも今週のミーティングで伝えましたが、非常にタフな、どの試合も勝ちたい5連戦で、全員が一体感を持って良い準備をして迎え、難敵続きの5試合を2勝2分け1敗で終えられた。ポジティブな要素もたくさんあった」と捉えているという。

 その上で「一つ結果が出れば、チームの成長スピードは間違いなく加速するし、いまの一体感が、より強固になることは確信している」ときっぱり。3月12日の第4節・清水エスパルス戦に向けて「内容と結果に焦点を当てて、必ず白星を勝ち取って帰ってきたい」と意気込んだ。

 準備期間が長かった今週は、特にビルドアップの整備に力を入れたと明かした。「守備は誰が出てもチームの規律を守り、たくさんの意図的にボールを奪うシーン、攻撃につなげるシーンが出た」と手応えを感じているだけに、「攻撃で相手のプレッシングを、どうはがしていくか。あとは優先順位。ビルドアップからゴールを奪うために、どこを優先していくかを、もう一度強く、全員で共有して」今節への準備を進めてきたとしている。

 アウェーで対戦する清水は「ボール保持を大事にしているチームで、なおかつ奪ってからの速攻も持っている」と分析。「ゲームコントロールが大事になってくる。我々が一つひとつ積み上げてきたものを発揮できるか、そこがキーになってくると思っている」とポイントを挙げた。


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