日本代表の活動が4日にドイツでスタートした。今回が代表初招集となる毎熊晟矢(セレッソ大阪)は日本からの長距離移動直後ということもあって前日試合があった選手とともに軽いメニューをこなし、その後に取材に応じた。

上写真=取材時に練習前の挨拶で何と言ったかと問われて、毎熊晟矢は「『マイク』と呼ばれていると話しました」と説明(写真◎サッカーマガジン)

試合に使ってもらえるようにアピールしたい

 森保監督はメンバー発表会見で毎熊について「チームでのパフォーマンスもいいですし、我々のチームづくりの中で、全てのポジションで争いがある。日本代表として戦力の幅をより広げて行きたい中で、Jリーグで活躍し、存在感を示している選手として今回、毎熊選手を選びました」と、その理由を語った。

 つまり、毎熊の日々のプレーがしっかり今回の選出につながっている。そして毎熊の日常の姿を見て『代表の器』を感じていた人物もいる。長らく日本代表の10番を背負った香川真司と小菊昭雄監督である。

「真司さんには、(代表に)入る前からずっと『次を狙え』みたいなのは言われていましたし、(ドイツに)来る前に『セレッソでやっているような感じでやれば絶対大丈夫やから』というのは言っていただきました」と毎熊。そして、そのプレーぶりから毎熊のことをモロッコ代表の「和製アクラフ・ハキミ」となぞらえた小菊監督からも「代表を目指せ」と常々言われ、「絶対にやれる」と背中を押されてきたという。

 自身のプレーをよく知る二人に太鼓判を押されて今回の活動に臨んでいる毎熊は、だからこそ初参加ながら臆することなく、積極的に持ち味をアピールすると誓う。

「内でも外でも自分はプレーできると思っています。外でストロングポイントがある選手だったり、中に入ってこれる選手もいると思うので、そういう選手によって自分は使い分けられる。より相手が怖いペナルティーエリアに入っていくという部分が自分の一番の特徴。そこに入っていく回数も増やしていきたいですし、そこからのクオリティーというのも意識してやっていきたい」

 毎熊の主戦場である右サイドバックが競争が激しい。3月、6月シリーズで評価を高めた菅原由勢(AZ)、シント=トロイデンVVで定位置を確保し、プレーする橋岡大樹、さらに6月シリーズで初選出され、左サイドバックとしてプレーしたが、右サイドもできる森下龍矢(名古屋)らライバルがひしめく。代表で居場所を勝ち取るために、毎熊自身は何が必要と考えているのか。

「日本代表のためにも初めて入った選手が、今いるメンバーを脅かすくらいのプレーをしないといけないと思います。2試合しかない中で、ライバルのポジションの選手も2人いるので、日頃の練習がこの2試合での出場時間の鍵になるかなと。1日1日を大切にして、まずは試合に使っていただけるようにアピールするところからやっていきたいです」

 今回の活動は4日から12日までの9日間。持ち前の攻撃力をピッチで示し、その先につなげられるか、毎日が勝負になる。毎熊は代表に新風を吹き込めるか、注目される。


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