上写真=18日、オンラインで取材に応じた長谷川健太監督(写真◎スクリーンショット)
最低限のところまでは来られた
キャンプで当初予定していたメニューを消化することはできなかった。新型コロナウイルスの陽性者が出たことで、1月末から活動を休止。陽性者を除いて全体練習が再開したのが2月5日で、キャンプ終盤に組んでいた練習試合もこなすことはできなかった。12日には磐田と練習試合を行なったが、大幅にスケジュールが狂ったのが間違いない。
それでも、長谷川健太監督は開幕を翌日に控え、「コロナの陽性者が出て十分な準備とは言えませんでしたが、何とか開幕に間に合わせることができたと思います」とチームの仕上がりについてコメントした。
磐田との練習試合で出た課題についてこの1週間、修正してきたという。開幕に臨むメンバーを中心に、トレーニングも積んだ。結果、「最低限のところまでは来られた」と指揮官は言う。「メンバーがそろわず、何も合わせられなくて、という状況だったらどうしようとも思っていましたが、メンバーをそろえて1週間トレーニングができ、大きな問題も出なかった」と、直前の準備についても説明した。
長谷川監督は、開幕戦を「非常に大事な一戦」と位置付けている。「されど34分の1といつも思って開幕戦を迎えています」。相手はヴィッセル神戸。「非常にタレントがそろっているし、三浦(淳寛)監督になってチームが一つに固まってきた。サッカーのやり方という部分が整ってきたという感じはしています」とその印象を語る。そして勝負のポイントについては「気持ちよくサッカーさせないこと」と話した。
神戸に「気持ちよく」なるのは、ボールを狙い通りに循環できるときだろう。すなわち、名古屋はビルドアップを寸断するようなアグレッシブな守備を実践したいところ。その上で素早い切り替えから攻撃を仕掛けていく形が理想。「何回かは剥がされる状況をつくられると思いますが、しっかりとわれわれのサッカーをしていきたいと思っています」と長谷川監督。「難しい試合になるのは当然。覚悟して挑みたい」と力強く語った。