上写真=谷口彰悟(左)と長友佑都。日本代表で戦った2人が敵としてバチバチにやり合う(写真◎スクリーンショット)
■2022年2月18日(金)19:00KO J1第1節(@等々力陸上競技場)
川崎フロンターレ対FC東京
19年開幕戦は0-0のドロー 今回は?
明治安田生命J1リーグ2022は2月18日に開幕だ。しかも、「金J」として行われる唯一のゲームで、川崎フロンターレとFC東京の「多摩川クラシコ」。その高揚感を、川崎Fの谷口彰悟が表現する。
「ただでさえ開幕戦はたかぶるものがありますが、なおさら多摩川クラシコとなると高いモチベーションで臨めます」
その心臓の鼓動は、FC東京の長友佑都も同じだ。
「開幕戦が多摩川クラシコで、王者フロンターレと戦えるので力を試せますし、非常にワクワクしています」
このカードは過去に、川崎Fが17勝、FC東京が11勝、引き分けが7という結果が記録されている。川崎Fが引き分けを挟んで6連勝中、FC東京が最後に勝ったのは2018年5月のことだ。
「相手は王者なので、去年対戦したときも強くて守備も攻撃も非常にまとまっていると感じました。難しい試合になると思いますが、僕たちも新しい監督になってそのサッカーを表現するためにトレーニングを積んできましたので、いい試合ができると思います」
長友は「連敗」を止めるために全力を誓った。そのために「どこを突くかは対戦相手の前なので言えませんが、谷口さんが鉄壁の守備をするので、どこを突くかこれから分析していきます」とニヤリ。
そんな長友の挑戦状を笑いながら受けた谷口だが、富士フイルムスーパーカップ2022で浦和レッズに敗れた悔しさで、表情が引き締まる。
「敗戦の影響はないとは言えません。ショックな敗戦ではありましたが、ポジティブにとらえているところもあって、この敗戦から学べるものはたくさんありました。それを生かさないともったいないと思っています。多くの課題が見えた試合なので、開幕までに修正していこうと取り組んでいます」
そんな谷口に、長友は感謝しているという。日本代表の僚友としてワールドカップ最終予選をともに戦った。一時は長友に大きな批判が集まったが、「代表の1カ月で谷口さんに支えられました。たくさんの批判をもらいましたけど、横に谷口さんがいてくれたので逆境を跳ね返すことができました。ありがとうございます」。
谷口も仲間としての長友と行動をともにしてきて、思うところはあったという。「隣にいて頼もしさを感じてきました。あのメンタルはすごいなと思いましたし、どんな状況でも常に自分の成長につなげるところは尊敬しています。自分もこうなりたいという思いが強いです」と大きな影響を受けた。
「アグレッシブに戦って、躍動するような試合を見せたいと思います。今年のJリーグは楽しいと思ってもらえるように戦います。それを見た人たちが、FC東京のファンになってもらえるようにがんばりたい」
それが長友の、開幕戦という特別な舞台への思い。そして、谷口も同じ意欲だ。
「金Jとしてこの日は僕たちの1試合しかありません。注目度は高いと思うし、Jリーグの楽しさやワクワク感を感じてもらって、面白い試合を見せたいと思います。フロンターレは今年も優勝を目指して戦うので、その覚悟を見せられるゲームができればと思っています」
2019年の開幕戦もこのカードだった。結果は、0-0のドロー。さて、今回は?
白熱必至だ。