浦和レッズで新しいシーズンをスタートさせている酒井宏樹だが、日本代表の一員としてワールドカップ予選に出場したから、チームには合流したばかり。2月12日の川崎フロンターレとのスーパーカップを有効活用して、すり合わせていく。

上写真=代表活動から戻った酒井宏樹は合流したばかり。スーパーカップでは「普段トライできないことにもトライする」(写真◎スクリーンショット)

川崎Fは「相手が気負うようなチーム」

 酒井宏樹にとってのスーパーカップは、コンディション調整の貴重な場になりそうだという。シーズンのスタートが日本代表の活動で、しかもワールドカップ最終予選の中国戦、サウジアラビア戦という、勝利しか求められない重要な連戦を戦って、2連勝した。浦和に合流してわずか2日だけ練習したあとのオンライン取材だったから、チームの雰囲気についても自らの状態についても慎重な様子を見せた。

「どちらもまだ正直わからないですね。スーパーカップを通してチームや自分のコンディションを確かめたいと思います」

 シーズンの開幕を高らかに告げる祝祭的なゲーム。だからこそ、スタートダッシュのきっかけにしたい。

「チームとしては勢いづくために結果がほしいゲームです。浦和も川崎も本当のコンディションに持っていくのは開幕戦かもしれませんが、波に乗るためには結果が大事です。普段トライできないことにもトライしながら、結果を出せればと思います」

 酒井にとっては、昨年夏に日本に戻ってきて2年目のシーズン開幕になる。そこで代表活動から入ったから「浦和では出遅れていると思っています」と冷静な自己評価を下している。その分は素直に仲間に頼るつもりだ。

「戦術理解度が高い選手が周りにたくさんいるので、引っ張られながら、かつ自分がやれることをマックスでできればチームにとってプラスになると信じています。とにかく自分次第ですし、あとは周りの選手に助けられながらプレーしたいと思います」

 創設30周年を迎えるクラブは、その節目のJ1リーグ制覇を目標として公言している。連覇を遂げた川崎フロンターレとの一戦は、現在地を知る大事な90分になりそうだ。酒井もその強さを認めている。

「やはりチームとしての圧があるというか、相手が気負うようなチームに作り上げているのは素晴らしいことだと思います。そういうチームとやれることは幸せなことですから、楽しみですね」

 昨季は第34節で対戦して目の前で優勝決定のシーンを見せられたものの、試合は1-1の引き分け。終了間際に同点ゴールを決めたのは酒井だった。スーパーカップでゴールの再現を!


This article is a sponsored article by
''.