上写真=レアンドロ・ダミアンはキャンプの充実ぶりが笑顔からにじみ出ていた(写真◎スクリーンショット)
「基準を上げることでより強いチームに」
「暖かい気候で、充実した良いキャンプでした」
レアンドロ・ダミアンはリラックスした笑顔を見せた。言葉の通り、沖縄で鍛える日々は満足のいくものだったのだろう。
「いますごく、開幕が待ち遠しい気持ちでいっぱいです。キャンプをこなしていい準備ができていますし、日々のトレーニングの中から全員で成長できている感覚があります。新加入選手も力になってくれています」
新加入選手といえば、北海道コンサドーレ札幌から加わったチャナティップは、以前からレアンドロ・ダミアンと交流があったことを明かしていた。だから、サポートもスムーズだ。
「彼がフロンターレのスタイルにフィットできるようにサポートして、1日も早くチームの形になじんでもらいたいと思っています。素晴らしい選手ですから、必ず力になってくれると思っています」
鬼木達監督は今季、チーム全員にスピードアップを求めている。
「監督からもすべての意味でスピードを上げていくことを要求されています。世界のサッカーを見てもスピード感はとても重要視されています。パススピードもその一つで、一気に相手ゴール前に運べるようになればゴールチャンスも増えてくると思いますし、チームとしてもともとパススタイルはあったので、基準を上げることでより強いチームになると思っています」
J1では3連覇を、そしてAFCチャンピオンズリーグでは悲願の初優勝を求めていく。そのためには、絶対的エースのレアンドロ・ダミアンが決めて決めて決めまくればいい。J1で2年連続得点王を達成したのは、前田遼一(磐田=2009年、10年)と大久保嘉人(川崎F=13年、14年、15年)だけ。「3人目」になれば、川崎Fのタイトルはぐっと近づく。
でも、それだけではない。
「戦術は鬼木監督からは常に改善点について情報を共有してもらいながら修正しています。私はセンターフォワードなので役割はゴールを決めることですが、これまで通り、ディフェンス面でもプレスをかけて、やるべきことをやっていきたい」
昨年は得点が少なく難しい戦いになったとしても、勝ち切る強さを身に着けた、と自負している。それを「大人のチームになった」と表現した。大量得点で突き進むやんちゃなスタイルも楽しいが、終わってみればきっちり勝っている憎らしい強さもまた、このチームの魅力になった。
その最前線に、今年もレアンドロ・ダミアンがいる。