車屋紳太郎が新シーズンの誓いだ。2022年はクラブとして明治安田生命J1リーグで3連覇、AFCチャンピオンズリーグで悲願の優勝を目標に掲げる中で、自らの存在感を増していくことを狙う。そのために筋力アップに取り組んで、相手をなぎ倒していくつもりだ。

上写真=車屋紳太郎はキャンプで「できることは何でもやる」と貪欲だ(写真提供◎川崎フロンターレ)

「当たり負けないために」

 王者・川崎フロンターレの新シーズンのスタートは、100パーセント順調だというわけではない。昨年11月、ジェジエウが左膝前十字靭帯損傷、左膝内側側副靭帯損傷の重傷を負って、長期離脱を強いられている。

 ジェジエウといえば、川崎Fが誇る屈強なセンターバックだ。186センチ、84キロの肉体にパワーとスピードを内蔵し、谷口彰悟とともにゴールの番人になってきた。

 車屋紳太郎は昨季、センターバックで勝負することを宣言、リーグ戦31試合、1567分間プレーした時間のほとんどすべてを中央でプレーしてきた。同じポジションだからこそ、ジェジエウの不在を嘆く。

「残念ながら、ジェジエウがケガをしていて、自分の力が試されていると思います。チームにとって、もっともっと必要な選手になりたい」

 車屋は左利きで、持ち上がって決定的なパスを通せる、という個性を持っている。現在、参加している沖縄キャンプでも「縦パスを入れるタイミングや質にこだわっていきたい」と目標を掲げている。一方で、ジェジエウのようなハードなフィジカルは持っていない。

「センターバックをやっていて、外国人の体の強い選手とマッチアップすることが多いので、当たり負けないためにもう一度、体作りもしたい」

 スマートな体格だからこそスピードも切れも生まれるが、それを失わないようにしながら強さも獲得するのが、このキャンプの最大の狙いだ。

「いままではコンディションを優先して休むこともありましたけど、今年はやれることは全部やろうと決めています。(谷口)彰悟さんが代表でいなくて、ジェジエウはケガをしているので、自分が存在感を出す選手にならないといけないと思います」

 そのために、筋力アップだ。

「速さという特徴はあるけれど、プラスアルファで当たり負けないところをもっともっと出して存在感を示さないと。球際で負けないようにしたい」

 強さを身につけながら、速さも押し出すセンターバックの進化形へ。背番号7の「魔改造」が待ち遠しい。


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