セレッソ大阪は17日、背番号の変更を発表した。乾貴士が23番から8番へ、それに伴い今季からチームに復帰した山下達也は50番から23番へ変更することになった。新体制発表後(背番号発表後)の変更は極めて異例だが、そこには並々ならぬ思いがあった。

上写真=セレッソ大阪伝統の8番を背負うことになった乾貴士(写真◎J.LEAGUE)

もっと強い覚悟を持ってチャレンジしたい

 すでに新体制発表を行ない、2022シーズンの登録選手の背番号も今月13日にアナウンス済みだった。しかし、C大阪は17日夜に2選手の背番号変更を発表。昨夏加入した乾貴士と今オフに柏レイソルから古巣に復帰した山下達也だ。2人はその理由をクラブのHPに綴っている。

■乾貴士
「いつも応援してくださりありがとうございます。突然の発表になりますが、2022シーズンの背番号を23番から8番に変更させていただくことになりました。昨シーズン、セレッソに復帰した時に付けた23番は大好きな山下選手が付けていた番号ですし、10年ぶりのセレッソ復帰ということもありわくわくして何の迷いもありませんでした。
 でも昨シーズンを振り返ると、シーズン途中の加入だったとはいえ、僕自身もっとチームに貢献できたんじゃないか、もっとやれたんじゃないかという思いが強かったです。もっとサッカーが上手くなりたいという思いと、あとベテランの年齢に差し掛かっている自分がこのチームを勝たせられる存在になりたいという想いも同時に生まれました。だからこそ今年の2022シーズンにかける思いというか、もっと強い覚悟を持ってチャレンジしたい、そんな気持ちが自分の中にあります。
 一度は23番で今年も頑張ろうと思ったんですが、本当に悩んでいる自分がいて、背番号発表があった後になってしまいましたが、今、空き番号になっている8番に変更させてもらえないかということをクラブ、そして森島社長に相談しました。
 みなさんの僕の印象はひょっとしたら7 番のイメージが強いかもしれませんが、実は僕の好きな番号は8番で、海外にいるときもつけたことがあります。もちろんセレッソ大阪で8番をつけるというのがどういうことなのか、好きな番号だからという理由で付けられるものではないこと、その重みは理解しています。過去につけた選手を見ても、森島さん、真司、キヨ、曜一朗と、限られた選手だけがつけていて全員がセレッソを象徴する選手たちばかりでした。自分がみなさんの抱く8番像に相応しいかはまだわかりませんが、覚悟を持ってチャレンジし、シーズンを通してプレーで証明していきますので応援よろしくお願いします。
 そして最後に、この決断が背番号発表の後になってしまったこと、またユニフォームの受付が始まった後ということで本当にすみません。自分のユニフォームをさっそく購入してくださった方々の声もSNSを通じて僕に届いています。今回の自分の変更で多くの方にご迷惑をお掛けすると思います。
 自分のことを応援してくれていて購入変更をすることになるファン・サポーターのみなさん、購入変更にあたって対応をしてくださるクラブスタッフのみなさん、本当に申し訳ないです! 今回の変更が無駄ではなかったことを必ずプレーで証明します!改めまして、セレッソ大阪8番の乾貴士をよろしくお願いします!」

■山下達也
「このたび、背番号を50番から23番に変更させていただくことになりました。セレッソへの移籍が決まった時に、乾選手とは背番号について直接相談し、柏レイソルへの感謝の思いもあり、50番という背番号でいこうと思いました。
 今回乾選手が番号を変更したいということを聞いて、僕自身も色々と悩んだ結果23番に戻す決断をしました。クラブからもこの思いを理解していただき、承諾していただいたことを感謝しています。
 ただ、今回ユニフォームの販売もすでに始まっていて、たくさんの方が注文をしてくださっていると聞いています。ユニフォームを注文してくださっている皆様には本当に申し訳なく思っています。
 また、今後対応してくださるクラブスタッフや関係者の皆様、大変申し訳ございません。改めて、背番号23番の山下達也と、セレッソ大阪への応援をよろしくお願いします」

 急な変更でサポーターへ謝罪するとともに、異例の決断の理由を説明した2人。背負ったナンバーで、新シーズンに懸ける思いをピッチで証明していく。


This article is a sponsored article by
''.