柏レイソルの武藤雄樹が古巣となる浦和レッズ戦を前に闘志を燃やしている。前節の清水エスパルス戦では決勝アシストを記録。チームにフィットし始めたアタッカーが、浦和戦を前に、熱い思いを語った。

上写真=夏に浦和から柏に加入した武藤雄樹(写真◎J.LEAGUE)

前節の清水戦は決勝アシスト

 次戦(今日22日)は、古巣との試合だ。今夏まで6年半もの間、武藤がプレーしたクラブである。当然ながら武藤の胸には特別な感慨と、闘志が湧いていた。

「長く在籍したチームですし、僕自身もすごく楽しみな試合。浦和はボールをつなぎながら戦うと思いますが、自分たちの強みである良い守備からショートカウンターで仕留めることができれば」

 埼スタで勝利をつかむことができれば、これ以上の喜びもない。
「楽しみなところがすごくありますし、ユニフォームは変わりましたけど、お世話になったチームなので、そういう方々に自分自身が最高のプレーを見せたいと思っています。楽しみだし、熱い思いも持っています」

 柏に加入後、7試合でプレーし、無得点。その能力を考えれば、物足りない数字にも映るが、J1残留のためにも重要な『6ポイントマッチ』と言われた前節の清水エスパルス戦では、三丸拡の決勝ゴールをアシストした。大南拓磨、神谷優太とつながれたボールをボックス手前で受けると、攻め上がっていた三丸へ絶妙なタイミングでパスを出し、シュートをお膳立てした。

「柏に来て試合もこなせているし、練習をしていく中で、僕から見た選手、他の選手から見た僕の特徴がどんどん分かってきて、コンビネーションも良くなっていると思う。僕自身もレイソルのサッカーに慣れてきたというか、こういうプレーが必要だと理解してきたつもりです。良くなってきていると思います」

 深めていた自信が結果につながり、より大きなものになったかもしれない。武藤は「良い守備からのカウンターがうまくいっているシーンはこの間の試合も何度かありましたし、まずはそういうところで自分たちの良さを最大限に出したい」と浦和戦へ向けてチームの長所を発揮したいと話した。そしてポイントになるのは「ボールを持ったときに、チームとしてどんなアイディアを共有できるか」。

 久しぶりに敵として向かう埼玉スタジアム。アウェーチームが簡単にプレーできる場所ではないことは武藤自身、よく理解している。ただ、柏の武藤雄樹として初ゴールを刻む場所としては、これ以上、大きな舞台もないーー。


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