柏レイソルにとって清水エスパルス戦は『6ポイントマッチ』だ(16日・J1第32節)。勝てば残留争いから『さらに』抜け出し、負ければ足を踏み入れかねない。DF大南拓磨は「今後を左右する」試合になると強い決意を語った。

上写真=前節の仙台戦は久々にサイドバックとしてプレーした大南拓磨(写真◎Getty Images)

中断期間に守る執着心を高めた

 13位の柏はアウェーで15位の清水戦に臨む。いわゆる『6ポイントマッチ』だ。両チームの勝ち点差は、2ポイント。負ければ順位を逆転される。

「監督の言うとおりで6ポイントマッチですし、今後を左右すると言っても過言ではない。勝つことを前提にやっていかなければいけない」

 大南もその重要性を指摘した。降格圏の17位までまだ7ポイントの差はあるものの、負ければ、残留争いに巻き込まれる恐れも出てくる。勝つとは負けるでは残り試合に臨む状況が大きく変わってくる。心理面の影響を考えても、ここはしっかり勝ち点を手にしたいところ。大南は相手の攻撃陣について「早い段階でクロスを上げてチアゴ・サンタナ選手に合わせてくるというイメージがある。簡単にクロスを上げさせず、中で競らせない、起点を作らせないことを意識したい」と守備面のポイントを指摘した。

 チームは3連勝のあとで連敗を喫し、前節の仙台戦は引き分けた。ここ3試合の失点は、もったいない形も多い。連勝時に見せていた集中した守りの意識が失われているようにも映る。大南は「あっさりやられているのが多いと思っていた」と話し、代表ウイークによるリーグの中断期間に「ゴールを守る執着心を高めた」と説明。選手間でしっかり確認をはかり、ラスト7に向かって行く準備を整えたと語った。

「6ポイントマッチで、最低でも引き分け以上にしなければいけない。ゼロに抑えることを意識したい」

 良い守備から入って良い攻撃につなげる柏のコンセプトを実践することが重要になる。とはいえ消極的になってしまうことは避けなければならない。大南は「ミスを恐れていたらネガティブになってしまう」から「チャレンジすることとセーフティーにやること」を状況に応じて使い分けたいという。

 前節はサイドバックとして久々にプレーし、ポジショニングを意識するあまり、「死んでいる時間というか、試合に関わっていない時間が多くなってしまった」。清水戦はどこで出るか分からないものの、ゲームに積極的に関わり、攻守両面でチームに貢献すると誓う。

 1試合でも早く残留を決め、順位を1つでも上げるーー。ラスト7、大南は上だけを見て戦っていく。


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