チームの勝利のためにプレーしたい
――ストライカーとしてプレーするようになったのは、いつですか。
S 正確には覚えていませんが、子どもの頃からです。ただ、違うポジションだった時期もありました。2011年のシーズン当初はウイングでしたが、ある試合で良いプレーができず、次の試合で控えになったんです。でも、その次の試合でストライカーとしてプレーしたら、とても良いプレーができました。そこから、ずっとストライカーです。
――ストライカーとして練習を重ねることで、いろいろなシュートパターンを習得してきたのですか。
S そうです。ストライカーは試合になれば、ワンチャンスでゴールを決めなければいけません。そのために、いまも練習を重ねています。
――これまでポーランド国内を中心に、ずっと欧州でプレーしてきました。Jリーグでプレーすることを決めた要因は何ですか。
S Jリーグのことは知らなかったのですが、名古屋の大森征之スポーツダイレクターとの交渉の中で、スタジアムやクラブハウスなどの環境について話を聞き、名古屋に来ることを決めました。Jリーグでプレーしたことがある選手は知っていますが、彼らからのアドバイスは重要ではなく、大森さんからの情報が気に入ったので決断しました。不安はなかったですよ。
――これまでプレーして、どんなところがJリーグの特徴だと考えていますか。過去に日本でプレーした外国籍選手は、試合展開が速いと語る選手が多かったです。
S 確かに試合展開は速いですね。でも私のプレースタイルに合っています。どのクラブの選手もテクニックがあり、素早く動くので、非常にレベルが高いリーグです。
――来日して約2カ月が過ぎました。覚えた日本語があれば、話してみてください。
S アリガトウゴザイマス。オヤスミナサイ。言葉は難しいですね。ポーランド語と日本語は全く違うので、センテンスが長いと理解するのが大変です。でも、まだ2カ月ですから、もう少し時間がたてば、たくさん話せるようになると思いますよ。
――名古屋や、アウェーで訪れた日本の街の印象は? 日本の文化などで印象的だったことはありますか。
S きれいな街並みばかりですが、試合が続いているので時間がありません。こういう状況なので旅行に行くこともできず、日本の文化にも触れていませんが、状況が変われば、いろいろなところに行って、日本のことを知りたいです。
――日本の食べ物は気に入っていますか?
S これというものはありませんが、何を食べてもおいしいので、困ったことはありません。ポーランドでも、いろいろな国の食べ物を食べてきましたから。ブルガリアでプレーしたときは、現地の食事が口に合わなかったのですが、それと比べれば日本の食事は素晴らしいですね。
――これからもゴールを決めていけば、それだけ相手のマークが厳しくなることが考えられます。
S そうかもしれません。でも、これからも多くのゴールを決めることができるように挑戦していきます。
――より多くのゴールを決めるために、どんなことを意識していきたいですか。
S 個人的にゴールを量産するよりも、チームの勝利のためにプレーしたいです。J1リーグは良い位置につけていますし、今後はAFCチャンピオンズリーグもあります。天皇杯やルヴァンカップでも勝ち残っていますから、チームが良い結果を残せるように頑張りたいです。
――では最後に、名古屋のファン・サポーターの皆さんへのメッセージをお願いします。
S いつもサポートありがとうございます。 いまは観客数に制限がありますが、制限が解除されたら、ぜひ豊田スタジアムに集まっていただき、満員の4万4000人の観客で私たちを後押ししてください!
取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE
※本文中の数字などはすべて9月10日時点