上写真=知念径が前日会見でゴール宣言。8-0で大勝した相手との再戦にも気を引き締めた(写真提供◎川崎フロンターレ)
「見てくれる人たちに喜んでもらおう」と鬼木監督
ACLのグループステージで、川崎フロンターレが属するグループIはここから「後半戦」。第3戦で戦ったユナイテッドシティ(フィリピン)と7月5日に連続で相まみえる。鬼木達監督と知念慶が試合前日の公式会見に臨んだ。
「連続で同じチームとやる難しさを感じていますけど、しっかりと強い気持ちを持って挑みたいと思います。前節、大量得点で勝つことはできましたけど、簡単にいくゲームではないと思っていますので、もう一度チーム全体で気を引き締めてやっていきます」
そう話す鬼木監督はいつも通り、目の前の90分に選手を集中させる準備に余念がない。
「自分はフォワードなので、チームを勝たせるためのゴールが必要だと思っています。明日もゴールを決めてチームを勝たせられるように、しっかり準備をしていきたいと思います」
知念は第2戦となる北京FC(中国)戦で、小林悠の負傷によって34分に緊急出場の形でピッチに飛び出していったが、47分のPKと59分のヘッドで2ゴール。7-0の大勝の一翼を担った。それは、鬼木監督がこんな風に語る攻撃の思想をしっかり表現したものだった。
「得点はいつも目指しているところです。簡単に得点を取れるということはないですが、自分たちはJリーグでもいつも得点を目指して、見てくれる人たちに喜んでもらおう、自分たちも喜び合おうということでやっていますので、明日の試合も全力で得点を奪いにいきたいと思います」
知念も「アジアの舞台で簡単なゲームは一つもないと思っていますので、しっかりと気を引きしめて勝つための良い準備をしていきたいと思います」とスキは見せない。鬼木監督によれば、小林については「明日のゲームで出場するということは現実的には難しいかなと考えています。今回のグループステージを通しても難しいかもしれません」と説明。状態が心配だが、「フレッシュなメンバーも何人か出るかと思います。とにかくチーム全員で戦っていきたいなと思っています」とメンバーの入れ替えも示唆している。
第3戦では橘田健人がハットトリック、小塚和季も初アシストを記録するなど、新たにチャンスを得た選手たちのアピール合戦でチーム力も高まっている。知念もまだ1試合しか出場していないが、チャンスを得れば当然、ストライカーとしてやるべきことは明らかだろう。
勝てば4連勝。1位突破へぐっと近づいていく。