2021年7月3日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループJのグループステージ第4節が行なわれ、セレッソ大阪はポートFCと対戦した。丸橋祐介のゴールで先制し、大久保嘉人、坂元達裕が加点。理想的な展開で勝利を飾り、グループ首位をキープした。

上写真=見事なゴールでダメ押しの3点目を決めた坂元達裕(写真◎ 2021 Asian Football Confederation)

■2021年7月3日 ACL・J組GS第4節(@ブリーラム・スタジアム/無観客)
ポートFC 0-3 C大阪
得点:(C)丸橋祐介、大久保嘉人、坂元達裕

・ポートFCメンバー:GKワッチャラ・ブアトン、DFニティポン・セラノン(46分:フィリップ・ローラー)、エリアス・ドラ(76分:ティッタウィー・アクソンスリ)、ダビド・ロチェラ、ティッタトーン・アクソンスリ、MFジョン・バッジョ、コ・ソルギ、カナリン・ターウォンサック(46分:シワコーン・ジャックプラサート)、ボディン・ファラ、FWナタウット・ソンバチョタ(46分:パコーン・プレムパック)、セルヒオ・スアレス(70分:シャリル・シャプイ)

・C大阪メンバー:GKキム・ジンヒョン、DF松田陸、チアゴ、西尾隆矢、丸橋祐介、MF奥埜博亮、原川力(79分:松田力)、坂元達裕(79分:山田寛人)、清武弘嗣(66分:喜田陽)、為田大貴(56分:中島元彦)、FW大久保嘉人(56分:加藤陸次樹)

多彩な攻めで3ゴール

 理想的な試合運びだった。前半のうちに2点のリードを奪って相手にプレッシャーを与え、後半開始早々に追加点を挙げて3人同時交代で反撃に出た相手の心を折った。

 幅を使った攻撃で相手の守備陣形を広げ、ピッチコンディションは悪い中でも正確な技術でボールをつないで敵陣に攻め入った。

 1点目は右CKからだ。12分、原川がショートコーナーを選択し、クロスが上がるとボックス左にいた丸橋が胸トラップから左足を振り抜き、豪快にネットを揺らした。

 2点目は前半終了間際の45分。再び右CKからだった。原川が右足で蹴ったボールをボックス左にポジションを取っていたチアゴが頭で折り返し、ゴール正面にた大久保がヘッド。一度はGKにストップされたが、跳ね返りを右足で押し込み、リードを広げた。

 そして相手の攻め気を削いだ3点目は、47分に決まった。ボックス内に進入した右サイドバックの松田陸にボールを預けて動き出した坂元がリターンを受けると、左足で巻くようにシュートを打ち、ゴール左を射抜いた。

 攻撃は多彩で守備も安定。C大阪の持ち味が存分に発揮されたゲームだった。

「今日の試合は絶対に勝たないといけない試合でした。みんなで最初は前から言って、そこからボールを奪って速い攻撃をしようと言っていて、それが前半からできたので、早めに点も取れて、それが一番よかったところかなと思います。どこのチームも中2日でやる中でメンバーを交代しながらやっているチームもありますし、やってないチームもありますが、そこのマネジメントは自分たちでしっかりして、試合が始まれば、今のところ1位なので、『(相手に)もう無理だ』と言わせられるような戦い方ができればいいかなと思います」

 チームの2点目、自身にとっては今大会初ゴールを記録した大久保はそう言って、勝利を評価した。タイトな日程の中でもC大阪はアグレッシブなプレーと理想的なゲーム運びで勝利をつかみ取った。

 メンバーを大幅に入れ替えて臨んだ前回の対戦で1-1と引き分けたポートFCに対し、3-0で完勝。C大阪はこの勝利で3勝1分けとなり、グループJの首位をキープしている。この日の試合運びもさることながら、アグレッシブなプレーぶりを見るにつけ、マネジメントも、うまくいっている印象だ。決勝トーナメント進出に視界は良好。そう強く思わせるゲームだった。


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