川崎フロンターレの谷口彰悟が北海道コンサドーレ札幌戦を前にオンライン取材に応じた。12日のベガルタ仙台戦はアディショナルタイムに追いついかれて引き分け。勝ち点を取りこぼす形となったが、キャプテンは反省すべきところをしっかり反省し、昨季、ホームで煮え湯を飲まされた札幌戦へ意識を向けている。

上写真=札幌戦へ向けて意識を集中させていると語った谷口彰悟(写真◎J.LEAGUE)

我慢強く粘り強くやることが大切

 12日の仙台戦では2-1とリードして迎えたアディショナルタイムに失点し、引き分けることになった。勝利をつかみかけながらドローに終わり、勝ち点2を失ったことについて、キャプテンの谷口は自戒を込めて言った。

「気持ちのいい終わり方ではなかったので、どうしても暗いロッカールームにはなってしまいましたけど、切り替えてやっていくしかない。そういうふうにやってきたチームなので。一戦一戦を大事に戦うというところで、うまくみんなで切り替えて、次の札幌戦にどれだけパワーを注げるかにかかってくると思います」

 チームとして『らしく』なかったのは、ミスが散見した点だろう。20戦無敗という圧倒的な成績による慢心があったわけではないものの、ミスを繰り返してリードをフイにするのは、相手の仙台の諦めない姿勢があったにせよ、川崎Fらしくはなかった。「反省すべき点、修正すべき点がたくさんあった」と谷口も振り返る。ただ、それら課題についてはチームですぐに修正し、その上で「次に向かわないとダメなのは分かっていますし、一番は考え過ぎないこと。そうやってきましたし、常にポジティブにというのは難しいですが、何事も成長につなげていかないといけない」と前を向いた。

 次戦の相手、札幌は昨季のリーグ戦のホームで0-2で敗れた相手。内容的にも完敗だったその試合を忘れてはない。

「まだ相手がどう出てくるかはっきり分かりませんが、マンツーマン気味にやってくるのかなと予想はしています。何が有効で、どういうことをやっていけばいいかはある程度、みんな考えていることがある。それを自信もってやれるかどうかだと思っています。そして試合では、みんなで合わせていけないところがたくさん出てくる。その中で、我慢強く粘り強くやることが大切になる」

 昨季はオールコートでマンツーマンのような相手のやり方に苦しみ、ペースを握れないまま屈することにもなった(0-2)。同じ轍を踏むわけにはいかない。

「連戦の5連戦目で、この試合を終わるとまた1週間空く。その意味では出し切らないといけないゲームになると思います。ホームですし、仙台戦はああいう悔しい終わり方になったので、今度はサポーターの皆さんにもいいゲームをお見せしたい。そういう意味でも気持ちの入るゲームになる」

 いまだ無敗で、今季は2試合続けて引き分けているケースもない。「相手は違いますが、前回の仙台戦の反省点や『もっとこういうふうにしたい』というところを忘れる前に、すぐに試合できるという意味で連戦は有難い」と谷口。掲げているのは一戦必勝であり、『一戦成長』だ。札幌戦は、仙台戦の反省を踏まえ、より成長したチームとして勝利を目指す。


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