約1か月半の負傷離脱を経て復帰を果たしたセレッソ大阪MF坂元達裕。初選出されていた日本代表も途中離脱することになったが、スタンドで試合を見た経験を力に変えて、今後のチームへの貢献を誓っている。

上写真=前節で復帰を果たし、次節に向けて調整を続ける坂元(写真◎CEREZO OSAKA)

大阪ダービーで復帰

 3月21日の明治安田生命J1リーグ第6節・湘南ベルマーレ戦で負傷し、左ハムストリング筋損傷で全治4~5週間と診断された坂元は、5月2日の第12節・ガンバ大阪戦に先発出場して復帰。まだ万全ではなかったとした一方で「ドリブルでチャンスを作ったり、中に入ってボールをつないだりはできたのですが、あと一歩、ゴール、アシストが足りなかった」と振り返った。

 多くの集客が見込めるホームでのダービーマッチながらも、緊急事態宣言によってリモートマッチ(無観客試合)となった一戦で「ドリブルやクロスで、いままでのチームのリズムを変えることができるように意識した」と語る。試合は、63分から坂元との交代で出場したFW中島元彦が、74分に先制点を決めたものの、82分に追い付かれて1-1の引き分け。勝ち切ることができず、「いろいろな人が準備してくれて、勝たなければいけない試合だったので悔しかった」と振り返った。

 湘南戦での負傷は、後半アディショナルタイムのラストプレーで負ったものだったと明かした坂元は、初選出されていた日本代表からの途中離脱について「悔しい気持ちは大きかったですが、ケガをしたのも自分の責任。切り替えてやらなければいけないと思い、次にまた入れるように、一からやろうという思いで臨んだ」とコメントした。韓国代表、モンゴル代表と対戦した日本代表の2試合を「いままで代表に絡む機会がなかったので、もし自分が入ったらここで何ができるのか、などと想像しながら、新鮮な気持ちで見ていた」という。

 負傷離脱中にC大阪の試合をスタンドから見て、ピッチ上では見えない場所にフリーの選手がいることが分かったといい、「上から試合を見るのが久しぶりだったので、いままでと違った視線で見ることができてすごくよかった」と収穫も明かした。負傷離脱を経て進化を期待させる坂元の存在は、上位追撃を狙うC大阪にとって頼もしいものとなりそうだ。


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