上写真=早川知伸監督は、現役時代も経験した横浜ダービーで今季初勝利を狙う(写真◎J.LEAGUE)
「正直、意識しています」
4月24日は横浜F・マリノスとの横浜ダービーだ。
相手は公式戦11試合負けなし。こちらはJ1リーグでは未勝利だ。早川知伸監督はしかし、その現実にひるまない。
「大前提としてリーグ戦の1試合という位置づけで、どの試合とも変わりません」
横浜ダービーという燃える一戦への向き合い方も、冷静だ。…と思ったら、やはりそこは譲れない思いもある。
「でも、とはいえ、同じ地域でやっているチームなので、正直、意識しています。負けたくない思いをチームとしても個人としても出していくのが大事です。ここで勝つことで、一気に流れに乗って進むことを考えています」
V字回復はライバルへの勝利から、だ。
「(横浜FMは)チームのコンセプトが明確に提示されているチームだと思います。それに対してどう戦えるかは一番大事です。勝機は必ずあると思ってやっています」
では、どう戦うのか。もちろん試合前に詳細は明かせない。
「どちらにしても、受け身になったら相手の思うつぼです。どういう風に強気に持っていけるのかが大事になります」
「インテンシティの高い攻撃をいかに守れるかが大事です。そこがキーポイントになります」
ヒントは守備、ということだ。それも、一歩も引かない強気なメンタルで。
「守備では前に行っても、下がっても、止まって揃ってやっても、それはそれでいいと感じています。コンパクトにするのは当たり前ですが、それは(ルヴァンカップの)レッズ戦でも出せていたので、手応えがあります」
11人をそっくり入れ替えて戦ったその浦和戦は1-2で敗れはしたものの、選手たちに自分の特徴を出すように促して、「アピールしてくれたことがプラス材料になりました」と新たなパワーが生まれている。
それを、横浜の名にかけて、ぶつけてみせる。