上写真=ウィリアム・マテウスは落ち着いた口ぶりで新しい挑戦について語る。攻撃的な左サイドバックとして待望の加入だ(写真◎スクリーンショット)
「彼と同じようにプレーするのは無理な要求です」
清水エスパルスに待望の新戦力が合流した。ブラジル人の左サイドバック、ウィリアム・マテウスだ。
合流初日の練習を終えて臨んだ4月20日の会見では、成熟した口調でチームへの貢献を誓った。
「自分の持つ力を最大限に発揮して、目標達成に貢献できるようにしたいと思います」
1月4日に加入が発表されてから、実に3カ月を経過してようやく4月3日に来日、隔離措置期間を経てやっと仲間とボールを蹴ることがてきた。
日本に来てからは、たった一人で黙々とフィジカルトレーニングに汗を流す日々。「フィジカルコーチとオンラインでコミュニケーションは取れていました。でも1人でのトレーニングは難しかった」と約2週間の孤独を振り返った。
その分、仲間と戦う喜びにあふれている。もちろん初日を終えたところだから、「まだ全員の名前を覚えていない」けれど、「温かく迎えてくれて感謝しています」と歓迎をに心が動いた。
自らの強みは、こんな風にアピールする。
「サイドバックとしてフィジカルも自信があります。攻撃的に積極的に前に出ていって攻撃陣をサポートするのは強みです。アシストやゴールで貢献できれば最高ですね」
一方で、その前にやるべきことがあるとも話す。
「ディフェンダーなので、まずは守備の面で貢献していくつもりです。さらにそこから攻撃に出ていって、両面で強さを発揮したいと思います。守備の面は大事です。そこにプラスして、強みである攻撃を見せられたら最高です」
背番号は3。
「特に強い思い入れがあったわけではなくて、空いている番号だったのですが、レアル・マドリードでロベルト・カルロスがつけていた番号です。比べることはできませんが、そういう選手がつけていた番号で誇りに思います」
ブラジル代表のスーパーレジェンドだから、「彼と同じようにプレーするのは無理な要求です。彼は唯一の存在ですから」と笑うが、「清水のロベカル」として、サポーターの心をつかむはずだ。