上写真＝直近の浦和戦は5-0で圧勝。谷口彰悟は今季もキャプテンとして先頭に立つ（写真◎J.LEAGUE）
「残った僕たちが彼らに負けないように」
山根視来、脇坂泰斗、守田英正、田中碧、三笘薫、旗手怜央、板倉滉、三好康児、久保建英。共通するのは「川崎フロンターレ」だ。
日本代表とU-24代表の3月シリーズで選考されたメンバーで、川崎Fに所属しているか、かつて所属した、あるいはアカデミー出身の選手だ。川崎Fが日本を代表するチームの根幹をなすことになった。
もちろん、この人もその舞台に立つことを狙っている。川崎Fのキャプテン、谷口彰悟だ。
「実際にA代表の韓国戦とU-24代表のアルゼンチン戦の初戦の両方を見ましたけど、やっぱり川崎フロンターレから代表の舞台に選ばれて、視来はきちんと先発で出て結果を残しましたし、いい意味でいつも通りのプレーができていたのは見ていても分かりました。このチームできちんと常に努力していればしっかり通用する、力を発揮できるということを、視来も泰斗も、あとは（移籍したけれど）守田も証明してくれました」
今回のオンライン取材はどちらも最初の1試合が終わったタイミングで行われたが、日韓戦では山根が初先発で先制ゴール、脇坂も終盤に出場してデビューした。U-24代表では三笘と旗手、板倉、三好、久保が先発した。続くU-24代表のアルゼンチンとの第2戦では田中がフル出場して出色の活躍、板倉は2得点、久保は2アシストと結果を残している。
「残った僕たちが彼らに負けないように努力し続けなければいけないですね。代表からどういうものを持って帰ってきてくれるのか楽しみです。刺激をたくさん還元してもらって、さらにチームが強くなっていくのが理想です」
まずはチーム力の向上に目を向けるのはキャプテンらしいが、自分としてもまだまだ勝負し続ける。
「自分もその舞台に立ちたい思いは強くあります。見ていたら刺激をすごくもらいました。自信を持ってやるべきことをやり続けていきたいし、常に上のレベルを目指すことは非常に大事だと改めて感じました。あきらめずにこれからもやっていきたい」
現状維持は衰退の始まりだが、Jリーグの中でどれだけ強くなっても、その先を追い求めていく気持ちがさらに強くなったのだ。
J1リーグでは7試合を終えて6勝1分け。
「結果としては非常に良いスタートが切れたと思っていますし、目の前の1試合1試合を大事に戦って常に勝負にこだわって、どんなゲームでも勝つことから始めるところがぶれることなく開幕からここまで来ています」
次は4月3日の大分トリニータ戦。直近の対戦は昨季第28節のアウェーゲームで、勝てば優勝の状況で0-1で敗れている。まずはその借りを返して、再スタートを切る。
