上写真=3月19日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう町田浩樹(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「僕たちが活躍することで、アカデミーの選手も目標にしてくれる」
鹿島の最終ラインを支える大型レフティーが、U-24日本代表でもその存在感を放っていく。「率直に、選ばれたことをうれしく思います。オリンピックに向けての最終選考だと思っているので、しっかりと良いアピールをしていきたい」と、3月末のアルゼンチン戦に臨む代表メンバーに招集された町田浩樹は言葉に力を込める。
「ただ、チームとしてはあまりいい成績を残せていないので、もどかしさもあります」と、町田に浮かれた表情はない。鹿島はここまで1勝1分け2敗と、開幕ダッシュに失敗。町田自身も「(開幕戦の)清水戦の出来はあまりよくなかったと自覚しています」と、反省の色を示した。
「無失点で抑えたい気持ちは常に変わらず持っている」と、チームの屋台骨となるポジションの選手としての思いは強い。鹿島ユースの後輩・GK沖悠哉とともに、「僕たちが活躍することで、アカデミーの選手も目標にしてくれると思う。それをしっかり自覚して、頑張っていきたい」と、鹿島でもU-24日本代表でも、チームに勝利をもたらす存在となることを目指す。
代表チームへの合流を前に、3月21日の次節は全勝中の名古屋と対戦する。「今は上位にいて、勝ち点を積み重ねているチーム」と警戒するが、チームの勝利のために、町田が果たすべき役割は明確だ。
「まずは失点をしないこと。そして、やはり先制点を取ることが重要」
深紅の背番号28は、今季リーグ戦での初完封と、3試合ぶりの白星を狙う。