柏レイソルのネルシーニョ監督が1日、オンラインで取材に応じた。退場者を出し、一人少ない中での戦いを強いられたセレッソ大阪との開幕戦を振り返るとともに、3日のルヴァンカップ・横浜FC戦、6日のJ1・湘南ベルマーレ戦へ意気込みを語った。

上写真=C大阪のクルピ監督(右)と談笑するネルシーニョ監督(写真◎J.LEAGUE)

チームとして良い戦い方ができた

 アウェーに乗り込んで戦った2月27日のJ1開幕戦、C大阪戦は柏にとっては悔しい敗戦となった。前半35分に上島拓巳が相手の決定機を阻止との理由から退場処分を受け、55分間を相手よりも一人少ない状態で戦うことになった。

 ネルシーニョ監督も振り返っていたが、それまでは「良い戦いができていた」だけに、何とも悔やまれる退場だった。チームがその後、前半の終わりに1失点、さらに後半終了間際にも失点し、0-2で敗れ、勝ち点を持ち帰ることができなかった。

 ただし、悔しい敗戦の中にも手応えがなかったわけではない。指揮官は言う。

「組織的に最後まで戦い抜けたというのは、チームとして今後も継続していける部分でしょう。相手が一人多い状態になってからも組織的に戦い抜いた。ポジティブトランジション(守備から攻撃の切り替え)では、決定機をいくつかつくれていました。チームとしては良い戦い方ができたと思っています。それについては選手たちにも伝えました。チームとして最後まであきらめずに組織的に戦うことができた。仮に一人少ない状態で組織的に戦うことができなかったら、もっと厳しい結果になっていたと思います」

 ソリッドな守備から共通意識を持って攻撃に転じていくのが柏の持ち味だ。時にはカウンターを狙い、ポゼッションして相手の陣形を揺さぶって攻め筋を探ることもある。状況に応じた戦い方を選択することを指揮官も選手たちに求めている。アタッキングサードにかかってからの積極性やアイディアについてはまだまだ向上が必要だとしながらも、組織力や連動性という点では敗戦の中にも確かな手ごたえを感じられたと話した。
 
 明日3日は昨季、決勝に進出したルヴァンカップが開幕し、柏はホームに横浜FCを迎える。さらに中2日で6日は湘南戦が待っている。今季もタイトな日程が続く。ハードな試合を前にした心境について指揮官は、「両者とも油断できる相手はない。自分たちのクオリティーを生かしながら守備から効率よく攻撃に出て行くことが求められるゲーム展開になると思っています」とコメント。今季、カップ戦、リーグ戦とも初勝利を手にすべく、試合に臨む。


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