2月27日、明治安田生命J1リーグは開幕戦(第1節)が開催され、清水エスパルスは鹿島アントラーズとカシマスタジアムで対戦。相手に先制を許したが、チアゴ・サンタナのゴールで同点。そして、後藤優介が勝利を手繰り寄せる勝ち越し点を決めた。
決勝ゴールを挙げた後藤優介(写真◎J.LEAGUE)
■2021年2月27日 J1リーグ第1節(@カシマ/観衆9,312人)
鹿島 1-3 清水
得点:(鹿)荒木遼太郎
(清)チアゴ・サンタナ、後藤優介、オウンゴール
「もっともっとどん欲に」
1-1で迎えた終盤の83分、左サイドでカルリーニョス・ジュニオがボールを持つと、背番号14がゴール前へ一目散に走り込んだ。
「カル(カルリーニョス・ジュニオ)が良い形でボールを持ったので、ボールが来てくれればという気持ちで信じて入っていったら、良いところに(ボールが)来てくれました。自分はもう飛び込むだけでした」
相手のセンターバックとサイドバックの間に空いたスペースへの狙いがカルリーニョス・ジュニオと合致した瞬間、後藤優介は頭でボールに飛び込み、ゴールネットを揺らした。ロティーナ監督体制での1勝目につながる決勝ゴールとなった。
「やっと(ゴールに)入ったな、というのは思ったし、なかなか決めることができなかったので、すごくうれしかったです。それに、みんなが喜んでいる姿を見ることが自分は一番うれしいので、それを見られてよかったです」
清水に加入した昨季はリーグ戦1得点だったアタッカーが、新シーズンの初陣で早くも結果を残した。ただ、戦いはまだ始まったばかり。後藤は今後も得点と勝利を狙い続ける。
「これをもっともっと続けていかないといけないので、しっかりまた切り替えてやっていきたいと思います。これからもチームに貢献できるように、もっともっとどん欲に(ゴールを)狙っていきたい」
鹿島に快勝して絶好の船出となったロティーナ・エスパルス。ゴールへと向かう後藤が、これからもチームをけん引していく。
取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE