上写真＝川崎Fの三笘薫と横浜FMの仲川輝人（写真◎スクリーンショット）
■2021年2月26日（金）18:00KO J1第1節（@等々力陸上競技場）
川崎フロンターレ対横浜F・マリノス
ホットエリアは川崎Fの左サイド、横浜FMの右サイド
川崎F対横浜FMの一戦でホットエリアとなりそうなのが、川崎Fの左サイドであり、横浜FMの右サイドだ。つまりは三笘薫と仲川輝人がプレーするエリアになる。昨季のJリーグを大いに沸かせた新星と19年のJリーグMVPであり得点王のプレーは、どちらのチームがより優位に試合を進めるかという点でも、重要な意味を持ちそうだ。
開幕前に行なれたオンライン会見では、互いの印象について「スピードがあり、カットインからのシュートやクロスで脅威になる選手。僕たちもケアしないといけない。タイプは少し違いますが同じドリブラーで参考にさせてもらっています」と三笘が言えば、仲川も「緩急のつけ方がうまく、守備者を引きつけて味方を使うこともできる。去年はホームでもアウェーでも点を取られている厄介な選手」と話し、そのプレーを称えた。
新シーズンに向けて三笘は「自分の特長はドリブルやアイディアのところ。それを観客の皆さんに楽しんでもらえるようにプレーをしていきたいし、今年も数字にこだわって、ゴールやアシストで勝利に貢献していきたい」と、昨季以上の活躍を誓い、対する仲川は「去年はケガをして半分以上の試合に出られなかった。今年はフルに絡みたい。数字としては23得点を目標にしているので、1試合1点を目標にして、その数字に近づけていきたい」とケガで苦しんだ昨季のリベンジを誓った。
昨季ブレイクし、今季はプロ2年目の三笘。当然ながらマークはきつくなると予想されるものの、「プレー選択と、どこで力を使うのかが重要。（ゼロックス杯の）ガンバ戦もそうでしたけど、ドリブルの回数を減らしながら、もっとゴール前に入っていきたい。常にペナルティーエリア付近で脅威になれるようにしたい。うまく味方を使いながら自分の特長を生かせれば」と、そんな状況を想定した上で準備を整えている。仲川も新シーズンに向けては「スタートダッシュすることが僕たちには必要。勝ちにこだわって、自分たちのサッカーを表現して、一丸となっていきたい」と語る一方で「個人での打開によって、チームを優位にする」ために力を使いたいと話し、自らの役割を整理済みだ。
年齢は仲川が5歳上だが、2人はともにフロンターレのアカデミー出身で、Jリーグを代表するドリブラーという点でも共通する。緩急自在のドりブルを見せる『柔』の三笘か。それとも鋭く速い突破が武器の『剛』の仲川か。どちらが開幕戦のピッチで、その持ち味を発揮してみせるのか、注目される。
