愛情は伝わってきますから
――いよいよ新しいシーズンが始まりますが、開幕戦は古巣の浦和が相手。しかも、埼玉スタジアムでの戦いです。新体制会見では対戦するのが「早すぎます」と苦笑いでした。
青木 いまでも、ちょっと早すぎるな、と思っています(笑)。やっぱり、試合を重ねてなじんでから戦う方がいいのかな、と。ただ、正直なところ、試合が近づいてきても、開幕戦としては大事なゲームではあっても、それ以上ではなくて、相手がレッズだというだけ、というイメージで気負いはないですね。
――埼玉スタジアムは本当に素晴らしいスタジアムで、青木選手も何度も戦ってきましたが、思い出のシーンなんてすぐに思い浮かびますか。
青木 やっぱり2017年のACL決勝ですよね(第2戦・サウジアラビアのアルヒラルと対戦し、第1戦の1-1に続いて1-0で勝って2試合合計2-1で優勝)。あのときは本当に素晴らしかったので、忘れられないし、対戦相手も素晴らしいチームでしたけど、優勝できたので本当に良かったなと思いました。
――2月27日、埼玉スタジアムの芝生を踏みしめた瞬間、どんなことが頭をよぎるでしょうね。
青木 何も思わないと思いますよ、本当に。
――声は出せませんが、愛情あふれるブーイングが浦和のファン・サポーターの心の中から飛んでくるかもしれませんね。
青木 その方がいいですよね。ちょっと楽しみでもあります。それもサッカーの楽しみの一つだし、愛情は伝わってきますから。
――そんな浦和戦も大事ですが、移籍1年目を最高の年にしたいところです。
青木 まず昨年はケガが多かったので、減らしていきたいと思います。そしてやっぱり、タイトルが獲りたいな、と。それもJリーグのタイトルがほしいと思っているので、みんなで力を合わせていきたいと思っています。ACLの素晴らしさも知っているので、出場権を獲得したいですし、そのためにもなおさらリーグタイトルがほしいです。
――リーグのてっぺんに立つために、まずは開幕戦です。FC東京のファン・サポーターはJリーグのガイドラインによってスタジアムでは応援できませんが、声援は届きますよね。
青木 画面越しでしか応援できないと思いますけど、そこからみんなのパワーをもらって勝ちたいと思います。ここで勝っていい流れでシーズンを進んでいって、タイトルを獲りたいですから、ぜひともさまざまな場所からDAZNで僕たちの試合を観て、応援をよろしくお願いします!
取材・構成◎平澤大輔
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