上写真=オンライン会見に臨んだC大阪の瀬古歩夢と柏の古賀太陽(写真◎スクリーンショット)
■2021年2月27日(土)16:00KO J1第1節(@ヤンマースタジアム長居)
セレッソ大阪 対 柏レイソル
メンバー刷新を前向きにとらえる
セレッソ大阪はこのオフ、大きく顔ぶれを入れ替えた。マテイ・ヨニッチやレアンドロ・デサバトといった外国籍選手、木本恭生、片山瑛一といった主力に加え、クラブの生え抜きで象徴でもあった柿谷曜一朗もチームを離れた。
柏レイソルも、ぽっかりと大きな穴が空いた。昨シーズンのリーグ得点王にしてMVPのオルンガが、中東へと新天地を求めたのだ。
戦力流出について、ヨニッチとCBコンビを組んできた瀬古は「ずっと一緒に組んでいた頼りがいがある選手がいなくなったことは、チームとしても大打撃」と素直に認める。古賀も、「数字でもそうだし、得点王もMVPも取った選手が消えた部分は簡単には埋められない穴」と率直だった。
ただ、2人に共通しているのは、すでに前を向いていることだ。瀬古は「去年、自分が(ヨニッチの)隣で一緒にプレーしていた分、今年はやらないといけないと思っている。穴を自分がどれだけ埋められるかが、チームの鍵になるかなと思っている」と自分を奮い立たせる。古賀も「(オルンガが果たしていた仕事)それ以外で自分たちにできることはたくさんあると思っている」と断言。「簡単に埋まる穴ではないが、それ以上に自分たちが伸びていける部分が大きい」と期待を込めた。
C大阪は、より攻撃的なサッカーを目指してレヴィー・クルピ監督を呼び戻したが、瀬古には、守備面での変化も感じ、手応えをつかんでいるようだ。
「今年はより前からプレッシングすることを意識してやっている。そこは昨季とはちょっと違うかなと思う。去年はしっかりゾーンでという守備だったが、去年のゾーンの守備もやりつつ、クルピがやりたい守備をやるという感じ」
一方の柏は昨年、ロングボールを前線に送り、オルンガの打開と決定力に頼る場面も多かった。古賀は、「縦に速いサッカーだけではなく、どう主導権を握ってというところにも力を注げるのかなと思っている」とポジティブだ。「昨季以上に、主導権を握る試合を増やしていきたいと思っている」と、新しいレイソルを語る。
昨季の両チームの対戦は、リーグ戦とルヴァンカップを合わせて1勝1分け1敗(J1だけならC大阪の1勝1分け)。「前からの激しいプレッシングなど人に厳しく来るので、ボールを持つのがすごく苦しい時間帯があったという印象」(瀬古)、「とにかく、自分たちが良い形でゴールを奪えたシーンはなかったという印象がある。本当に守備の堅さというか、全体が整理された守備はすごく印象的」(古賀)。コメントからは互いに難しい試合になると考えていることが伝わってきた。
開幕戦は、2021年のスタイルをより打ち出せたほうが勝利に近づくことになるだろう。