湘南ベルマーレの岡本拓也が10日、沖縄で行なっている2次キャンプのトレーニング後にオンライン取材に応じた。現在のチーム状況や自身のコンディション、そして今シーズンに懸ける思いについて語った。

上写真=開幕に向けてコンディションを上げている岡本拓也(写真提供◎湘南ベルマーレ)

いい方向にチームを導きたい

 3人制キャプテンの一人である岡本拓也は危機感を持って、沖縄キャンプのトレーニングに打ち込んでいる。

「昨季はみんな悔しい思いをしました。そのエネルギーをひとつにまとめて、大きなものにしたいです。キャプテンが僕を含めて3人(石原広教、梅崎司)いるので協力して、いい方向に導いていきたい」

 2020年シーズンは浮嶋敏監督のもと、新たなチームづくりを進めたものの、結果はリーグ最下位。接戦を物にできず、思うように勝ち点を積み重ねることができなかった。ただ、昨年、キャプテンとして苦しみ抜いた岡本は、困難に立ち向かったことで成長していた。

「しんどい時期が長かったですが、現実から逃げずに1年間、向き合えました。チームとして勝てず、湘南らしいサッカーができないこともありました。個人的にパフォーマンスが低下した試合があったのも事実。それでも、チームとして、個人として、立て直すことができたと思っています。それは自信になりました」

 湘南に加入して6年目を迎えている。3年目まで浦和レッズからの期限付き移籍だったものの、4年目からは完全移籍。下部組織から育ってきた地元のクラブを離れ、いまは湘南に身も心も捧げている。

「湘南ではたくさんのことを経験させてもらい、大切なことも教えてもらいました。プロサッカー選手としてあるべき姿を学びました。生活面からすべてです」

 そして、選手としても幅を広げた。守備偏重のディフェンダーから攻守両面で働ける右のアウトサイドプレーヤーへ進化。力強くボールを奪い、素早く攻め上がっていく。昨季はキャリア最多の4ゴール4アシストをマークした。過密日程のなかでコンディションを維持し、33試合に出場。自らの体づくりを見つめ直し、トレーニングやケアの方法も変えたという。確かな手応えを得ており、今季はさらに飛躍するつもりだ。クロスボールの精度向上には余念がない。

「ゴールにもっと絡みたいです。アシストの数も増やしたいと思っています」

 いまや湘南には欠かせない男になっている。


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