上写真=キャンプでアピールを続ける高木友也(写真提供◎YOKOHAMA FC)
15試合には出場し、5アシストするのが目標
口にする言葉は明快だ。目標も明確にある。
「自分個人としては、開幕スタメンを飾ることがまず一番近い目標としてやっています。長期的な目標でいうと、1年間で5アシストと15試合出場するということです」
法政大から加入したルーキー。昨季も特別指定選手としてチームに加わり、ルヴァンカップに出場した(札幌戦にフル出場/△1-1)。その試合ではプロの世界と大学サッカーの違いを痛感したという。「球際の部分だったり、ミスをしないとか、要所要所の大事なところの押さえ方が大学サッカーとは違うと感じました。ゲームの流れを読むことの重要性もその札幌戦で学びました」。プロ入り後、すぐに活躍するべく、あの日痛感したレベルを想定て、その後は研さんを積んできた。
そもそも、大学1年生の頃は「本気でプロを目指せる実力ではなかった」と振り返る。ただ、「仲間全員が本当にプロサッカー選手になりたいと思っていて、一つの目標にベクトル合わせていくうちに、自分も本気で目指したいって思うようになりました」。プロを意識してからは「自分に何が足りないのかとか、そういう分析する力だったり、ピッチ内だけではなくて、ピッチ外のことも影響するということで、人間力という部分も養った」という。
刺激し合った仲間の一人が、ひと足先にサッカー部を退部してプロの世界に飛び込んだ鹿島の上田綺世だ。「常に綺世は自分たちから遠い場所、かなり先にいたので、法政の同期は、みんなその背中を見て、綺世に負けないという気持ちでやってきました」と話す。上田と敵として対峙することは高木にとって、楽しみの一つでもあるだろう。
「まだスタメンを取れるほど、活躍できていません。練習試合でも自分から発信して、スタメン級の活躍をしたいと思います」
「(左サイドバックの)自分は縦への突破を武器にしているので、CBからボールを受けた時や相手が食いついたときの中への展開だったり、その判断やビルドアップでゲームを作る部分を、これからやっていきたい」
ポゼッションしてアクションを起こす横浜FCのスタイルの中で自分の持ち味をどう生かしていくか。すでにプレーイメージはできている。それをいかにピッチで表現するかの勝負になる。開幕まであと25日。キャンプで自身の特長をしっかりアピールすると話して、高木は取材を締めくくった。