12月19日、明治安田生命J1リーグ第34節の横浜FC対横浜F・マリノスがニッパツ三ツ沢球技場で行なわれ、3-1で横浜FCが勝利した。横浜FCのダービーでの勝利は2007年以来13年ぶり。J1昇格1年目のシーズンを白星で締めくくった。

上写真=横浜FCの瀬沼が73分にチーム3点目を奪った(写真◎J.LEAGUE)

■2020年12月19日 J1リーグ第34節(@ニッパツ:観衆6,766人)
横浜FC 3-1 横浜FM
得点:(横浜FC)志知孝明、田代真一、瀬沼優司
   (横浜FM)オナイウ阿道

・横浜FCメンバー◎六反勇治、DFマギーニョ(90分:佐藤謙介)、田代真一、袴田裕太郎、志知孝明、MF松浦拓弥(90分:カズ)、瀬古樹、手塚康平、齋藤功佑(64分:中山克広)、FW一美和成(64分:瀬沼優司)、斉藤光毅(72分:皆川佑介)

・横浜FMメンバー◎GK梶川裕嗣、DF松原健、伊藤槙人(84分:和田拓也)、畠中槙之輔、高野遼、MF扇原貴宏、喜田拓也(67分:渡辺皓太)、天野純(84分:松田詠太郎)、FW水沼宏太(67分:小池龍太)、オナイウ阿道、前田大然(84分:大津祐樹)

好機を逃さなかった横浜FC

 リーグ最終節で行なわれた今季2度目の横浜ダービー。前節から中2日の横浜FCは先発7人を入れ替えたが、ベルギー2部ロンメルに完全移籍する斉藤光は2試合連続でスタメンに入った。

 一方の横浜FMは、ACLを戦ったカタールから帰国して初めての公式戦。マルコス・ジュニオール、チアゴ・マルティンス、エリキら外国籍選手はすでに帰国したため、ベンチ入りメンバーも含めて全員日本人で戦った。

 序盤はホームの横浜FCが攻勢をかけ、9分に先制点。右サイドを抜け出した斉藤光がクロスを送り、ファーサイドで待ち構えた志知がゴール左スミに強烈なシュートを突き刺した。16分には手塚のCKから田代が押し込み、横浜FCが早い時間にリードを2点に広げた。

 対する横浜FMも22分にオナイウが決めて1点差に。その後は横浜FMが主導権を握った進んだものの、シュートがクロスバーやポストに嫌われるなど、なかなか追加点を奪えない。

 すると73分、横浜FCは再び手塚のCKからゴールを奪う。頭で合わせたのは途中出場の瀬沼。勝利を決定づけた横浜FCは90分にカズを投入し、今季リーグ戦4試合目の出場となったカズは3日前に更新したばかりのJ1最年長出場記録を塗り替えた。

 試合は3-1のまま終了し、横浜FCが13年ぶりに横浜ダービーを制した。下平隆宏監督は「一体感を持って戦ってくれたことが結果につながった。選手の頑張りに胸が熱くなるようなゲームだった」と、最終節を勝利で締めくくったチームを称えた。

取材◎多賀祐輔


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