上写真=いよいよラストマッチ。斉藤光毅は横浜ダービーで果敢にゴールを狙っていく(写真◎Getty Images)
「ここまで取っておきました!」
「横浜FCの魂みたいなものは、ずっと持ち続けたいと思っています」
斉藤光毅がラストマッチを迎える。ベルギーリーグ2部のロンメルSKに移籍するため、横浜FCでの試合はJ1最終節、横浜F・マリノスとの横浜ダービーが最後になる。
「いよいよ最後なので、結果を残したいですね。最後だというのはあまり実感は湧かないですけど、周りの人もファンやサポーターの皆さんも最後だと思って見てくれるので、その期待に応えられるようにしたいです」
もちろん、望むのはハッピーエンド。つまり、自身の得点と勝利だ。
「自分が躍動している姿を見せられればと思っています。一番は得点という形ですね。ダービーは最高の舞台、最高なシチュエーションなので」
前回対戦は7月22日の第6節で0-4の大敗を喫している。日本を離れる前にその借りもきっちり返しておきたい。これまで以上に、跳ねるようにピッチを駆け回る姿を見せる準備はできているから、さらにゴールを決めて、勝利を収めればこんなにうれしいことはない。
斉藤のゴールは今季はわずか3つで、すべてアウェーゲームで決めたもの。しかも、8月22日の清水エスパルス戦で記録したのが最後だ。ホーム初でおよそ4カ月ぶりとなるゴールがほしい。
「毎試合、決めたいと思っていましたけど、今回は決めたい思いが強いです。ここまで取っておきました!」
ユーモアも冴えて饒舌だ。中2日とタイトな日程だが、意欲は高まっている。
「最高のシチュエーションですよね。ダービーで、今季最終戦で、セレモニーも待っていて。それを自分が生かせるように頑張りたい」
ベルギーに発つ前にクリアにしておきたい反省がある。
「この前もフィニッシュの場面ではチャンスがあったのに決めきれませんでした。チームとしてもそうですけど、少ないチャンスで決めきること、さらにはより一層、チャンスを作れる選手になりたいです。チャンスが増えることによって、決め切れないと言われないようになると思うので、チャンスの質も量ももっともっと増やしていきたい」
可能性を感じるチャンスを、数多く作ること。そうやって得点の確率を高めていきたいという考えだ。そのためにはやはり、自慢のドリブルだ。
「結構、自信を持って仕掛けられていますし、それがなくなったら抜けないですからね。自信はずっと持ち続けたい」
ずっと、には、サッカー人生を終えるまでずっと、という意味が込められているだろう。まずはベルギーという新しいステージに向かう前に、しっかり日本最後のゲームで輝くつもりだ。