浦和レッズの柴戸海は、12月16日のJ1第33節、川崎フロンターレ戦でリーグ王者との差を痛感することとなった。防戦一方だった現実をしっかり受け止めて、12月19日のホーム最終戦に向けて意欲を燃やした。

上写真=三笘薫と競り合う柴戸海(左)。守備スキルを見せたがJ王者の強さを痛感したと話した(写真◎J.LEAGUE)

■2020年12月16日 明治安田生命J1リーグ第33節(@等々力/観衆11,387人)
川崎F 3-1 浦和
得点:(川)守田英正、三笘薫、小林悠
   (浦)興梠慎三

ホーム最終戦は「大事な試合になる」

 すでに優勝を決めている川崎フロンターレとの差は歴然だった。浦和レッズの中盤で右に左に駆け回ったボランチの柴戸海は、痛感していた。

「すべてにおいて差がありました。ボールを握るところ、スピードアップして攻めるところ、ボールを取られたあとに奪い返しにいく速さ、奪われた瞬間に奪い返しにいける距離感。サッカーの本質的な部分が違いました。優勝に値するチームだったと思います」

 前半は体をねじ込むように入れてボールを奪い取る場面もあった。そのスキルは王者の攻撃陣にも対抗できた部分ではある。ただ、ボール奪取後のパス精度に難があり、判断も遅れることがあった。ケガで戦列を離れ、約2カ月ぶりの試合出場だったことも影響したのかもしれない。それでも、本人はしっかり課題を見つめていた。

「プレーの質、強度を上げていかないといけない。奪ったあとにマイボールできるかどうか。そこですぐに奪われば、ピンチになる」
 後半は為す術がないほど防戦一方。柴戸の言葉がすべてだろう。それでも、必死に前を向いていた。

「ピッチで起きたことは、ピッチで借りを返すしかないと思っています。個人としても、チームとしても、レベルアップしていきたいです」

 今季はシーズン途中までは主力のボランチとしてプレー。大卒3年目にして、ようやくコンスタントに出場機会を得て、存在感を示したが、シーズン終盤に影を潜めたのは否めない。
 残すは12月19日のホーム最終戦。向上心にあふれる25歳は、意気込んでいる。

「チームとしても、個人としても、成長していく上で大事な試合になる。チャレンジしていきたい。どういうプレーをするのか、しっかり考えて最後の90分を戦いたい」

 まだまだ飛躍していく。


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