セレッソ大阪のDF松田陸が4日、練習後のオンライン取材に応じた。新システムで2つの役回りをこなす松田は「無失点に抑えていることは自信になる」と話し、3連勝が懸かる5日の31節・北海道コンサドーレ札幌戦に向けて意気込みを語った。
上写真=戦術理解度の高さを示すDF松田(写真◎J.LEAGUE)
「しっかり立て直せた」
24節から4試合未勝利が続いたC大阪は、29節の大分トリニータ戦の試合開始からシステムを変更。従来の4-4-2をベースとしながら、状況に応じて3バックを敷く可変システムを採用し、そこから2試合連続で完封勝利を飾っている。
特に変わったのは右サイドの陣形だ。これまで出場機会を分け合っていたサイドバックの松田と片山瑛一がともに先発し、3バックになると松田が右CBの位置に移動、片山が中盤から後方に下がってサイドのスペースを埋める。機動力が自慢の松田は「しっかり守備からできているし、無失点に抑えていることは自信になる。しっかり立て直せた」と手応えを語る。
戦術的な対応力こそロティーナ体制2年間の賜物。システム変更について松田は「やることは変わらない。誰が出ても同じプレーができると思う」と話し、スペイン流のプレーモデルがチームに根付いていることを強調した。
5日にアウェーで対戦する札幌のシステムは3-4-2-1のため、28節・サンフレッチェ広島戦の後半と同様にミラーゲームを仕掛ける可能性も。6試合連続でのスタメン入りが有力な松田は「相手の外国人は強烈だし、両ウイングバックにドリブラーもいるので攻められる時間は多くなると思う」と我慢の展開を覚悟しつつ、「いかに耐えて、攻撃の時間を増やせられるか。どんな状況でも自分たちのボールを大事にしながら攻撃していきたい」と、試合に向けてイメージを膨らませた。