上写真=川崎Fは交代選手が大活躍。エリソンが終盤に2ゴールを決めた(写真◎J.LEAGUE)
■2025年5月18日 J1第17節(観衆:22,070人@U等々力)
川崎F 2-0 C大阪
得点:(川)エリソン2

前半は静かな45分
川崎フロンターレはACLエリートファイナルズの影響で、中3日で迎えた4連戦の2試合目。セレッソ大阪は3連勝中で、川崎Fとのここ6試合は4勝2分けと負けていない、相性の良いカードだ。
ただ、前半はほとんどがC大阪陣内での時間で、川崎Fが細かくパスを交換しながら穴を探していった。C大阪は3-4-2-1システムに変えてから3連勝しているが、守備では最終ラインを5枚にして網目を細かくすることで川崎Fの目先を変えた攻撃に対応していった。
ただ、守備に人数を割くから、必然的にC大阪がカウンターに出るときには関わる人数が少なくなって効果的ではない。川崎Fも相手の5-4-1のブロックを破ることはできず、ビッグチャンスも39分のショートカウンターからの山田新のシュートと43分の右CKからの山田のヘディングシュートぐらい。前者は左に外れ、後者はGK福井光輝に阻まれた。
動きが見え始めたのは、川崎Fが攻勢をかけた50分を過ぎた頃から。52分に佐々木旭が左を突破してクロスを送ると、脇坂泰斗がダイビングヘッドで狙った。2分後には山本悠樹が中央を割る鮮やかなスルーパスで山田を走らせてフィニッシュ。だが、脇坂のシュートはGK福井の左手一本、山田のシュートは右手一本に止められた。
これに合わせるように、C大阪も両アウトサイドの奥田勇斗と髙橋仁胡が高い位置でボールを触れるようになると、ゴールに近づいた。59分には北野颯太がミドルで狙い、1分後には奥田のクロスがこぼれてルーカス・フェルナンデスのていねいなパスから髙橋が狙ったが、どちらも枠の外に。
それでも動かなかった均衡を破ったのは、交代選手たちだ。川崎Fは85分、橘田健人のインターセプトから一気に攻めると、ファンウェルメスケルケン際を経由して大関友翔、瀬川祐輔と渡ってスルーパス、抜け出したエリソンがつついて流し込み、ついに先制した。
勢いは加速し、3分後にも再びエリソンだ。丸山祐市が自陣から前線へロングキック、跳ねたところに飛び出していったエリソンが、前に出てきたGK福井の上をヘッドで送り込み、がら空きのゴールに届けた。
この後もなお、相手陣内でプレーしてC大阪の反撃を許さずに逃げ切りに成功。今季2度目の連勝を飾った。C大阪の連勝は3でストップした。