明治安田J1リーグ第20節が14日、各地で開催され、東京・味の素スタジアムではFC東京とセレッソ大阪が対戦。互いに1点ずつを取り合って迎えた後半、ともに2枚替えを実施しするなど積極的に戦ったが、さらに1点ずつを加えて結果はドロー。降りしきる雨の中、勝利を目指して激しく戦ったが、勝ち点1を分け合った。

上写真=先制ゴール、同点ゴールを決めたマルセロ・ヒアン(写真◎J.LEAGUE)

■2025年6月14日J1第20節(観衆24,572人/@味の素ス)
FC東京 2−2 C大阪
得点:(F)マルセロ・ヒアン2
   (C)ラファエル・ハットン、田中駿汰

復帰した田中が登場直後にゴール

 FC東京はリーグ戦3連敗中。4試合ぶりの勝利を目指して4バックを採用し、アグレッシブな姿勢をピッチで示した。

 開始早々の3分だった。敵陣左サイドで遠藤と高がルーカス・フェルナンデスを捕獲。ボール奪取に成功すると、高からヒアンにパスが出て、シュートにつなぐ。いきなりネットを揺らすことに成功した。

 その後はしばらくC大阪にボールを握られる展開になったが、FC東京は前向きのボール奪取からゴールを目指していく。しかしヒアンや安斎が放ったシュートは枠をとらえられず。すると42分、逆にC大阪がチャンスをものにしてみせた。

 自陣でクリアボールを拾った香川が前線にロングスルーパスを送ると、抜け出したハットンにピタリ。今季ここまで8ゴールを刻んでいるストライカーがGKの動きをしっかり見てシュートを決めた。遠くを見る香川の視野の広さとパス精度の高さ、そしてハットンのゴール前での冷静さが結集したゴールだった。

 1−1で迎えた後半、C大阪は左サイドバックの登里に代えて髙橋仁胡を投入。同サイドの攻防で主導権を握りにかかった。ただ、FC東京も簡単にはサイドを明け渡さず、雨脚が強くなっていく中、激しい攻防が繰り広げられていった。

 FC東京は60分に東に代えて佐藤、安斎に代えて代表帰りの俵積田を投入。攻撃の活性化を図ると、C大阪も66分に香川に代えて田中、チアゴ・アンドラーデに代えて本間を投入する2枚替えでスコアを動かしにかかる。

 FC東京の俵積田が果敢な仕掛けを見せ、佐藤が前線で力強いプレーを実践すれば、田中や本間もゴールに向かう姿勢を示した。71分、その田中が中央突破からゴールを奪う。相手のクリアを拾った田中がそのまま前線へ走り、L・フェルナンデスからのパスを蹴り込んでC大阪が逆転に成功した。

 その勢いのまま試合が決着するかとも思われたが、リーグ3連敗中で負けられないFC東京がギアを上げる。GK波多野が前方に送ったアバウトボールが、右サイドの野澤につながり、間髪入れずにスルーパスを供給。抜け出したヒアンが冷静に蹴り込んでゴールイン。81分、FC東京が追いつき、スコアをタイに戻した。

 アディショナルタイムにも森重のロングパスを受けた野澤がボックス内に進入し、高につないで決定的な場面を迎えたが、シュートはC大阪守備陣のブロックに遭って弾き返される。C大阪も右CKから中島がヘッドで狙ったが、シュートはGK正面をついた。

 試合はそのまま2−2で終了。雨の中、最後までともにゴールを目指す熱闘を繰り広げたが、勝敗はつかず、勝ち点1を分け合うことになった。

▼出場メンバー
・FC東京◎GK波多野豪、DF室屋成、森重真人、木本恭生、白井康介、MF橋本拳人、高宇洋、安斎颯馬(60分:俵積田晃太)、東慶悟(60分:佐藤恵允)、遠藤渓太(75分:野澤零温)、FWマルセロ・ヒアン(84分:エヴェルトン・ガウディーノ)

・C大阪◎GK福井光輝、DF奥田勇斗、西尾隆矢、畠中槙之輔、登里享平(46分:髙橋仁胡)、MF喜田陽、香川真司(66分:田中駿汰)、ルーカス・フェルナンデス(66分:本間至恩)、ヴィトール・ブエノ(56分:中島元彦)、チアゴ・アンドラーデ、FWラファエル・ハットン(85分:柴山昌也)


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