上写真=公式会見に登壇したFC東京の東慶悟キャプテン(写真◎FC東京)
感謝の気持ちを込めてプレーしたい
11月18日のベガルタ仙台戦で、右第五中足骨骨折による欠場から約4カ月ぶりに復帰を果たした東慶悟が、1週間と経たぬうちに今度はアジア最高峰の舞台に上がろうとしている。明日24日に控えるACL再開初戦、上海申花とのグループステージ第3節を前にキャプテンとして公式会見に登壇した。
「Jリーグはコロナによる中断のあとでリーグを再開して、かなり厳しい日程で乗り越えてきました。選手もすごく難しいシーズンだったと思いますけど、(今回は)集中開催で、かなりチャンスがある大会だと思うので、最終日までやれるように、戦えるようにやっていきたい」
FC東京は明日24日に上海申花、27日に上海申花、30日に蔚山現代、12月3日にパースグローリーとグルぷ―プステージの残り試合を戦う。現在グループFで、蔚山と同勝ち点ながら得失点差で1差の2位で、2位以内が進む決勝トーナメントに向けていい位置につけている。復帰間もない東だが、アジア制覇への思いは強い。「かなりチャンスがある」「最後まで戦えるように」と、12月19日の決勝まで見据えて大会に臨む決意を口にした。
ACLを勝ち上がっていくのはもちろん簡単ではないが、「Jリーグと違って当たりの強い選手だったり、スピードの速い選手も多いと思うので、まずそこに負けない気持ちを持つのが大事。日本人選手はテクニックだったり、賢い選手が多いと思うので、そういう部分を出せればと思っています」と、他国のチームとの対戦に向けての準備も進めていた。
「選手としては、世界的に難しい状況の中でこういう大会が行なわれるというのは本当にうれしく思います。その感謝の気持ちを込めてプレーをしないといけない。試合ができるかどうかも分からない状況でしたし、あらためて感謝してしっかりプレーしていきたいと思います」
心の準備も、万端だ。前日、囲み会見に応じた永井謙佑は東の復帰について「練習でもいいパスを出していたし、心強い」と語っていたが、攻撃に違いを生み、チームに落ち着きをもたらすという意味でもその存在は大きい。ACL再開に『間に合った』青赤のナンバー10が、FC東京をアジアの舞台でけん引するーー。