上写真=名古屋戦に向けてトレーニングする高萩(写真◎FC東京)
好不調の波をなくす
最近は途中出場するケースが増えている高萩だが、試合に臨む心構えは変わらないという。「練習でいい準備をするということは変わりません。あとは先発か途中出場かで役割が少し違う部分があるので、試合に入る意識のところ。どういうプレーが必要なのかは、心の準備をしながらベンチで見ながら見ています」。最善の準備をして、ピッチに入ればベストを尽くすだけだ。
「僕のところにボールが入ることによってワンクッションおけるというようなことが重要だと思うので、相手を自由にさせないことと、味方が守備でかなり疲労していると思うので、攻撃に出ていく時間を作ってあげることは意識しています」
シーズン当初のアンカーやボランチではなく、トップ下でプレーすることも増えているが、ポジションの変化に戸惑いはないという。ただ、プレーの波をなくすことについては長谷川健太監督から要求されていると明かした。
「波をなくすようにというか。良いときは良いけど、調子が悪く、試合に入れない時があるから、それを試合の中でコントロールできるようにプレーをしてほしいと(監督に)言われました。
自分自身も、きょうはあまり調子が良くないなという試合もあるので、その中で自分では変化というか、プレーの判断を変えて、うまくいくように考えてプレーしています。監督から言われた通り、悪いなりに落ち着いてプレーして試合の経過とともに良くなっていくようにしたい。悪くても結果は求められると思うのでゴールだったり、アシストはしたいと思います」
好不調の波をなくすことが目下の課題。安定したプレーでチームへの貢献を誓う。15日の名古屋戦、18日の仙台戦を終えれば、いよいよACLが再開する。2017年、FC東京に加入した当初から高萩はアジアチャンピオンになることを目標に掲げてきた。今季はそのチャンスがあると感じていると話す。
「アジアチャンピオンになるために、このチームに来たので、コロナの影響でこういう日程になり、やり方も変わりましたけど、逆に移動せずに試合ができるし、連戦の中で1回波に乗れると、いい状態でポンポンポンと勝つことができると思う。優勝するチャンスだと思っています。ホームもアウェーもないので、今回に限っては。有利不利もない。フェアにガチンコ勝負したいと思います」
ACLの再開初戦となる上海申花とのグループステージ(GS)第3節は、24日に行なわれる。そこから来月3日まで中2日でGSの3試合を戦い、決勝トーナメントを果たしてさらに勝ち進み、決勝に進めば、12月19日まで長丁場の戦いになる。
「荷物の準備はしていますけど、心の準備はまだしていないです。ACLは、(開催地カタールの状況が)まだ分からないこともたくさんあるので、行ってみてどうなるかというところ。忘れ物だけしないように、帰って来れないので(笑)」
J1の名古屋戦、仙台戦にしっかり勝って、ACLへ弾みをつけたいところ。高萩にとっても、チームにとっても濃密な1カ月が始まる。