上写真=ルヴァン杯ニューヒーロー賞を受賞した瀬古(写真◎セレッソ大阪/Jリーグ)
DF登録としては13年ぶり
会見の冒頭で瀬古は「大変光栄な賞をいただき非常にうれしく思っています。この賞を取れたのはチームメイトのおかげだと思っていますし、この賞を機に、もっともっと活躍できる選手になっていきたい」と語った。練習後にクラブスタッフから受賞の知らせを聞いた際は「正直びっくりした」というが、「この賞があるのは知っていたので、狙えたらいいかなと頭に入れながら試合をしていた」と振り返った。
現在20歳の瀬古は、C大阪U-18に所属していた2017年5月のルヴァン杯・ヴィッセル神戸戦でトップデビュー。ルーキーイヤーの昨年もルヴァン杯で評価を高め、リーグ戦でも徐々に出場時間を伸ばしていった。「やっぱりアンダー21の枠があるということは若手にとって非常にチャンスで、そこでアピールすればリーグ戦に出られる、と思ってプレーしていた。それがいまの結果につながっていると思っている」。今季はセンターバックの定位置をつかみ、ルヴァン杯は全4試合に出場。リーグ戦でも20試合に出場し、上位争いを演じるC大阪の最終ラインを支えている。
ニューヒーロー賞は21歳以下の選手が対象。昨年はガンバ大阪のFW中村敬斗(現在はシントトロイデン)、一昨年は横浜F・マリノスの遠藤渓太(現在はウニオン・ベルリン)と前線のアタッカーの受賞が続いており、DF登録としてはガンバ大阪の安田理大(現在はジェフユナイテッド千葉)が受賞した2007年以来となった。瀬古は「前の選手に賞がいくのは必然と思っていた。その中でディフェンスの自分が取れたことは自信になった」と胸を張った。
またC大阪の選手として初めての受賞となり、「小学生からこのチームにいる中でこういった賞をセレッソに残せたことはうれしい。これから僕より下の世代の選手たちに『ルヴァンのニューヒーロー賞を取りたい』という気持ちを持ってもらえれば、僕としても賞に選ばれた価値がある」と話した。
同賞は過去に長谷部誠(フランクフルト)、原口元気(ハノーファー)といった名だたる選手が受賞。将来のA代表入りが期待される瀬古は「まず守れることを第一に、セットプレーで大事なときに点を決められる選手になりたい」と理想像を語り、「来年にはオリンピックがあるし、自分たちが日本を背負っていくと思いながらやっていかないといけない」と決意を示した。