J1のベガルタ仙台は20日、MF道渕諒平との契約を解除したことを発表した。同選手は20日発売の週刊誌で交際相手へのDV疑惑が報じられていた。

上写真=今季リーグ戦で13試合に出場していたMF道渕(写真◎Getty Images)

本人に事実関係を確認

 道渕と交際相手の女性とのトラブルについて、クラブは8月14日に認識し、道渕への事情聴取を行なった上、顧問弁護士に相談して対応を進めてきたという。なお顧問弁護士からは「当人同士で解決することが望ましい」と助言を受け、9月5日には道渕から「代理人となる弁護士を通じて女性と話し合い、最終的に双方合意の上で解決した」と報告を受けたという。

 クラブは「二度と同様の行為をしないとの誓約書を取り、重い処分を科した上で活動を継続させておりました。本件は、両名のプライバシーに関わり、また双方の要望があるなかで、公表を控えておりました」と説明。なお、道渕は8月23日のJ1第12節から9月13日の第16節までメンバー外となっていた。

 しかし、本日発売の週刊誌にて「当クラブが認知していなかった事実など、クラブの秩序、風紀を著しく乱す内容が含まれていた」ことを受け、道渕に事実関係を確認し、10月20日付けで契約解除を決定した。週刊誌記事によると、9月7日に傷害罪容疑で宮城県警に逮捕されたという。

 今回の件についてクラブは「本件について大いに反省し、取り組みが不十分であったことを厳粛に受け止め、今後このようなことが二度と発生しないよう、一丸となってコンプライアンスの徹底に全力で取り組んでまいります」とコメントしている。

 宮城県出身で現在26歳の道渕は、ユースまで仙台のアカデミーで育ち、明治大を経て2017年にヴァンフォーレ甲府に加入。2019年に完全移籍で仙台に加わり、今季リーグ戦では13試合出場1得点。18日に行なわれたJ1第23節・浦和レッズ戦にも先発出場していた。

 なお、道渕には甲府時代の2017年7月に知人女性への暴行容疑で逮捕された過去がある。当時は不起訴処分となり、クラブから同シーズンの公式戦出場停止や減俸などの処分を受けていた。


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