明治安田生命J1リーグで2位につけるFC東京。11月下旬にACLが控えるためリーグ戦の残りはもう9試合だ。第23節の横浜FC戦が終わればやっと小休止となるが、その前に必要なのは勝利。長谷川健太監督はいつも通り先制点を求める。

上写真=横浜FCとの前回対戦は2-1の勝利。「ダブル」を狙う戦いになる(写真◎FC東京)

来週、どんな練習をしようかな

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に参戦するFC東京は消化試合数がほかのクラブよりも多いから、J1ではできるだけ勝ち点を稼いでおいて、他クラブの結果を待つ立場になる。そんな難しいミッションに挑んできた。

 FC東京に残されたリーグ戦はもう9試合のみ。目の前の1試合ずつをていねいに戦ってきた長谷川健太監督にとっては、これまで通り、次の横浜FC戦がまずは最重要だ。

「(前回対戦の)ホームの試合では先制されたので、しっかりと今度は先制点を取れればと思っています。どの試合もそうですが、ベストメンバーで戦っていきたいと思います」

 その9月9日の第15節は2-1で勝利を収めたものの、開始わずか17分に先制された反省が残る。30分に田川亨介が同点としたが1-1の状態が長く続くことになり、85分に原大智が決めてなんとか逆転に持っていったゲームだった。どちらのゴールも若手長身FWがゴール前で華麗にターンしてから素早く突き刺すという、鮮やかで印象的なものだったが、もちろん堅守速攻が自慢のFC東京としては先にリードを奪って優位に試合を進めたい。

 この試合をなんとか乗り切れば、ほんの少しだが一息つける。その次の横浜F・マリノス戦まで中5日あるのだ。8月15日から始まった長い長い19連戦のあとの小休止。

「来週、どんな練習しようかな、と考えています。練習メニュー、忘れちゃっている気がしていますね」

 そんな冗談も飛び出したが、「とはいえ中5日なので、休みを取って練習ですね。再開一発目はマリノスだし、そこから柏、川崎と実力のあるチームとの対戦が続きます。リフレッシュして週明けからしっかりとトレーニングしたいと思います」と真顔に戻る。その川崎フロンターレ戦の次にはいよいよ柏レイソルとのルヴァンカップ決勝を控えているし、11月24日からはカタールでACLを戦う。

 連戦はタフだったが、得たものもある。

「連戦中もオフを取りながらしっかりとリフレッシュできたので、ここまで戦えることができたのかなと思います。最初は連戦を乗り切るのに手探りでしたが、試合が進んでいく中である程度どういう形で次の試合にもっていくのか、トレーニングから準備から、だいぶこなれてきたと言いますか、そういう部分があります。その意味ではスタッフやメディカルのメンバーを含めて感謝したいですね」

 監督や選手とは違ってなかなか人に知られないけれど、裏方のスタッフの充実が好調を支えているということを強調した。

 横浜FC戦はアウェーゲームだが、この試合からスタンドにアウェー席も準備される。

「東京のサポーターが来てくれるのは本当に心強いです。サポーターのためにもしっかり戦って勝利を収めたいと思います」

 声を出して応援することはまだできないが、拍手の後押しが選手の足を動かすはずだ。

 ちなみに、長谷川監督自身のコンディションは「コロナ禍になって規則正しい生活を送っています」と良好であることを明らかにした。「でも、連戦中はソファーで寝てしまったことがあって、そろそろ寒くなってきて風邪を引くので、布団で寝るように努めたいと思います」と笑わせた。


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