サンフレッチェ広島DF佐々木翔が、またも川崎フロンターレに敗れて悔しさをにじませた。1カ月前の大敗の雪辱を期したものの、0-2の完封負け。一定の収穫を胸に次節、ホームでの巻き返しを期す。

上写真=試合終盤は左SBでプレーした佐々木だが、勝利にはつながらず(写真◎J.LEAGUE)

■2020年10月14日 J1リーグ第22節(@Eスタ:観衆3,007人)
広島 0-2 川崎F
得点:(広)なし
    (川)レアンドロ・ダミアン、三笘薫

「カバーし合えなかった」

「ある程度、積み上げたものを出すことができましたが、結果を出せないと意味がない。非常に悔しいです」

 試合後のオンライン会見で、サンフレッチェ広島DF佐々木翔は静かに試合を振り返った。10月14日の明治安田生命J1リーグ第22節で、川崎フロンターレに0-2で敗戦。9月13日の第16節で1-5の大敗を喫した相手にリベンジを果たしたかったが、またも敗れる結果となった。
 
 1カ月前はディフェンスラインを何度も破られ、0-5から1点を返すのがやっと。今回は立ち上がりから一人ひとりが球際の攻防で譲らず、ボール奪取後もゴールへの強い意欲を見せたものの、先制点は奪えなかった。
 
 そうするうちに56分、右サイドを破られて失点。ゴールライン近くまで突破され、センタリングから決められたシーンを「あそこまで運ばれているところが問題。チーム全体で危機感を感じてカバーし合えなかったのが、もったいなかった」と振り返る。懸命に1点を追った試合終了間際には、FKの素早いリスタートで背後を取られ、ダメ押しの2点目を奪われた。
 
 ボール奪取後に一気に敵陣まで攻め入る形などで、何度か先制するチャンスはあった。終盤は3バックから4バックへの布陣変更で左SBに移ったが、追い付くことはできず。それでも「チャンスを作ることができたのは収穫。これからも大きなチャンスを数多く作り続けて、決め切ることが大事」と、悔しい敗戦の中にも光を見いだした。
 
 今季はアウェーで5勝2分け4敗なのに対し、ホームでは4勝2分け4敗と勝ち点を伸ばせていない。ホーム連戦となる18日の次節では、ヴィッセル神戸と対戦する。「先制点を取られると苦しくなるのは、身に染みて分かっている」と語ったキャプテンは、「自分たちの良さを生かしながら、大きなチャンスを数多く作れるようにやっていくことが大切。ホームで負けてしまったので、次は勝ちたい」と巻き返しへの勝利を誓った。
 
現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE


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