ヴィッセル神戸の三浦淳寛監督が、9月29日にオンライン会見を行なった。24日の練習から指揮を執り、就任初戦の前節は快勝。30日の名古屋グランパス戦に向けての準備、自身の現状などについて語っている。

上写真=札幌戦が初采配となった三浦監督。名古屋戦に向けて忙しい日々を送っているという(写真◎Getty Images)

「勝っていくことが自信につながる」

 9月21日付でトルステン・フィンク前監督が退任したヴィッセル神戸は、23日の明治安田生命J1リーグ第18節、サガン鳥栖戦はマルコス・ビベス・アシスタントコーチが代行で指揮を執り、4-3で勝利。24日の練習から指揮を執った三浦淳寛新監督の就任初戦、第19節の北海道コンサドーレ札幌戦は4-0で快勝し、チーム状態は上向いている。

 30日には日程を前倒しして行なわれるJ1第29節で、名古屋グランパスと対戦する。三浦監督は29日の前日練習を終えて「名古屋の戦術を踏まえて、トレーニングでの落とし込みをやってきた。札幌戦よりも、もう少し我々がボールを持つ展開になるのかなと予想している」とコメント。その上で「一つひとつ勝っていくことが選手にとって自信につながると思うので、結果のこともしっかり考えながらやっていきたい」と抱負を述べた。

 監督交代に際し、攻守の切り替えについて修正していく意向を示していたが、「どんなサッカーをやりたいのか、ということに関して、非常に意欲的に取り組んでくれている。選手の意識は変わっているように見える」と手応えをつかんでいる。一方で攻撃面について問われると「実を言うと、そちらがメイン。もちろん守備についての働きかけはしていますが、メインはやはり、自分たちがどんなスタイルを目指すのか、というところ」とチームづくりの一端を明かした。

 就任初戦を振り返り、「緊張感はものすごくあって、いろいろなプレッシャーもありましたが、選手たちが本当にいい仕事をしてくれた」と感謝した。ただ「終わって一瞬だけホッとしましたが、すぐに試合が来る。名古屋戦に向けて分析班、メディカルなど、いろいろなスタッフと打ち合わせながら次の対策に移ったので、休む時間は全くないのが現状」という。

 そんな中で、夕魅夫人と娘との時間は貴重なものになっているようだ。「家族と一緒にいる時間が、いまの自分にとってはすごくリラックスできる。あまり長い時間はありませんが、少しでも一緒にいることができたら」と思いを語った。

 最近4試合、連戦の中でもフル出場を続けているMFアンドレス・イニエスタについては「しっかり話をして、メディカルとも相談しながら彼の状況は把握している。表情を見ても分かるように、コンディションは非常に良い」とコメント。名古屋戦の出場については言及しなかったが、「皆さんがプレーを見て十分、理解しているのではないかと思います。状態は良いし、格が違う」と評している。


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