横浜FCを率いる下平隆宏監督が25日、オンライン取材に応じた。下平監督は前節の川崎フロンターレ戦で先発起用した元日本代表トリオのプレーを評価し、J1最年長出場記録を更新したカズの再起用について「可能性は十分ある」と話した。

上写真=川崎F戦で指示を送る下平監督(写真◎Getty Images)

「日本中のサッカーファンがざわついた」

 ここまでリーグ戦18試合を終えて5勝2分け11敗の横浜FC。今季の目標である「トップ10入り」に対し、現在の順位は14位。下平監督は「目標の勝ち点、順位に届いていないのが現状」と語った。

「10位以内に入るという目標を立てたときはコロナを想定していなかったし、日程が過密になって選手層が厚くないチームにとっては痛かった。ただ、そういった中で若い選手も出てきているので、残りのシーズンもうまくやり繰りしながらやっていきたい」

 指揮官の言うとおり、過密日程の今季は斉藤光毅、安永玲央ら10代の選手が存在感を示し、チームをけん引している。一方、ベテランも負けていない。

 前節の川崎フロンターレ戦では、53歳のカズとともに42歳の中村俊輔、39歳の松井大輔の合計134歳の元日本代表トリオが先発出場した。「ああやってプレーできていること自体が素晴らしい。日々の節制、トレーニングに対する準備は3人とも人一倍気を使っているので、本当に頭が下がる」と下平監督。惜しくも2-3で敗れたが「メンバーを入れ替えた中でも首位のフロンターレ相手に十分やれた。出た選手が持っている力を出してくれて、チームに貢献してくれた」と試合を振り返った。

 今季リーグ戦初出場となったカズは56分までプレーし、J1最年長出場記録を53歳6カ月28日に更新。4歳年下の下平監督は「カズさんの影響力はチームにプラスになっている。カズさんが試合に出ることで日本中のサッカーファンがざわついたというか、刺激を受けたと思う。そういうことができる数少ないプレーヤー」と評した。

 カズの今後の起用について聞くと「可能性は十分ある」と即答。26日に行なわれる浦和レッズ戦での連続出場については「いま明言するのは難しい」としたものの、今季中に記録を再更新する可能性は十分にありそうだ。


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