上写真=手を叩き、仲間を鼓舞する清武弘嗣(写真◎J.LEAGUE)
■2020年9月23日 J1リーグ第18節(観衆4,316人/@味の素)
FC東京 2-0 C大阪
得点:(F)ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトン
もう一度、士気を高めて頑張る
前節、鹿島アントラーズに1-2で敗れ、今節はFC東京に0-2で屈した。好調なシーズンを送り、順位も2位と変わらないものの、下から突き上げられ、首位・川崎フロンターレとの差を広げることになってしまった。今季19試合中17試合に先発し、1試合に途中出場、過酷な日程の中で先頭に立って戦ってきた清武は試合後、率直な思いを口にした。
「鹿島と東京という守備も堅くて、前の選手、外国籍選手の個が強いというチームに2連敗した。こういう相手に勝てないというのは自分たちに原因があると思いますし、何で勝てないかというのはもう一回突き詰めて、やっていかないといけないといけない」
好調なシーズン前半を終え、後半戦に突入した途端の連敗。上位が相手とはいえ、こうしたチームに勝ってこそ、悲願のリーグタイトルは見えてくる。
「東京と対戦するときはこういう感じの(堅い)試合にいつもなっていると思うんですけど、前の『個』がすごく強いチームなので、安易な(ボールの)取られ方は避けようと、チームで言っていた。それでも個でやられてしまった。その前に自分たちもチャンスがあった中で、相手はそういうチャンスを決めたという試合」
チャンスをものにするかしないか。その差がこの試合の勝敗を分けた。前半からブルーノ・メンデスに合わせた24分のプレーなど清武は正確なキッカーとしてセットプレーでチャンスの創出に注力し、後半にも積極的にボールを引き出しつつ、前線へのコミットした。しかし、ゴールを生むことはできず、73分に交代した。
「上位に勝てないというのはすごくもどかしい。順位が近い相手に勝てないというのは自分たちの力不足だとは思っています。仕切り直さないといけないし、この連敗で僕たちは学ばないといけない。ズルズルいかないように、もう一度、士気を高めながら頑張っていきたいと思います」
1試合消化は少ないものの、3位FC東京との勝ち点差は1ポイントとなり、首位・川崎Fとの差は11ポイントに開いた(川崎Fは同じ試合数を消化)。ヘッドダウンせずに再び前を向くために、手綱を締め直すと清武は誓う。
次節は中3日で仙台戦。8月12日のルヴァンカップでは3-0で完勝し、ホームで戦った8月23日のJ1・12節では2-1で接戦をモノにした。その試合で先制点を挙げたのは誰あろう清武だ。「ズルズルいかないように」仕切り直しとなる重要な一戦。キャプテンがチームを引っ張る。